ギックス、新たなフレームワーク「Adaptable Data System：ADS（アッズ）」を発表～変化に柔軟に適応可能なシステム開発を支援～

株式会社ギックス（本社：東京都港区、代表取締役CEO：網野知博、以下：当社）は、これまで当社が取り組んできた「Data-Informed(※)」を企業内に浸透させるための仕組みに関する活動を再整理し、新たなフレームワーク「Adaptable Data System：略称ADS（アッズ）」としてリリースしたことをお知らせいたします。

(※)Data-Informed / データインフォームド：経験、勘、度胸などを踏まえた人間の判断を、データを用いることにより従来よりも論理的かつ合理的なものにアップグレードするという行動様式

ビジネス環境は目まぐるしく変化しており、こうした変化に対応できないシステムが事業者の足かせとなることは少なくありません。しかし本来、システムはビジネスの成長を支えるものであり、その妨げになってはなりません。

こうした考えのもと、当社は「変化に適応可能な仕組み＝Adaptable Data System：略称ADS（アッズ）」を、新たなフレームワークとして提唱します。

当社は、「あらゆる判断を、Data-Informedに。」をパーパスとして掲げ、企業・事業者が自社の顧客の行動や特性を理解し、ビジネスに活かしていくための支援をしてきました。フレームワークには当社がこれまで開発してきた各種コンポーネント群およびメソッドが組み込まれ、クライアントのもつ事業課題に応じて実践的かつ柔軟に活用可能です。

■変化に適応可能な仕組み「Adaptable Data System：ADS（アッズ）」とは

「ADS（アッズ）」では業務システムを、①基幹系システム、②分析システム、③施策実行システムの3つに分けて捉えます。

まず①基幹系システムは、変化に対する適応性が低い重厚なレガシーシステムであることが多いです。また、③施策実行システムも、これまでの事業活動の経緯などから複雑化しているケースが少なくありません。

一方で、②分析システムは、①③に比べると比較的新しく、軽量かつ柔軟な仕組みであることが多いですが、場当たり的に機能が追加され、ツギハギだらけで構造的に整理されていないケースも見受けられます。

こうした状況下で、最初から完璧な仕組みを目指すのではなく、常にクライアントの要望を取り込みながら最適な状態をキープし続けることを目指すスタイルで開発するのが、当社の「ADS（アッズ）」の考え方です。

多くの場合、第1段階として、既存の仕組みを最大限に生かしつつ、業務高度化のコアとなる②分析システムをアップデートします。その後③施策実行システム、①基幹系システム、という順で変化への適応性を高めていきます。

特に①基幹系システムに対しては、当社が従前より手がけてきた「レガシーモダナイゼーション」、つまり古いシステムを、現代的な設計思想で、現代的な技術を使ったものへと最新化していく、というアプローチを行います。一枚岩のような巨大なシステムを、モダンな技術を用いてマイクロサービス化することで、クライアントが今後のビジネス環境の変化に対応可能になるための変革を支援していきます。また、②分析システムや③施策実行システムについては、データパイプライン型のシステムを構築し、効率的なデータ活用ができる基盤を整備します。

• 参考：レガシーモダナイゼーションとは：事業の足枷にならない情報システムの在り方https://www.gixo.jp/blog/24868/（2024/05/05）

当社は「ADS」のフレームワークを最大限活用し、引き続きクライアント企業のデータを活用した顧客理解と、判断のData-Informed化による事業成長を支援してまいります。

■株式会社ギックスについて https://www.gixo.jp/
ギックスは、戦略コンサルタントとアナリティクス専門家によって立ち上げられた “データインフォームド”推進企業です。データを最大限に活用してクライアント企業の「顧客理解」を支援し、事業成長に向け経営課題を解決しています。盲目的にデータだけに頼るのではなく、データに基づいて人間が論理的に考え、合理的に判断できるよう、テクノロジーと方法論を用いて世の中を変革していきます。