本記事は、株式会社ギックスの運営していた分析情報サイト graffe/グラーフ より移設されました(2019/7/1)
やはり健康は大切。ゆえにログによる記録も多岐にわたります。
本連載ではログについての説明をさせていただいています。前回は「移動」に関するログを説明しました。今回は「健康に関するログ」を挙げてみました。コンピュータの発達によるIT化より前から健康に関する記録は綿密に行われてきました。以下に挙げる例も、そのほとんどはIT化より前にすでに存在したものです。そんな健康に関するログの一例と、テクノロジの進歩によってそれが現在どのように活用されているのかを見ていきましょう。
おくすり手帳
おくすり手帳は患者さんが病院や薬局から処方された薬を記録していくための手帳で、2000年に正式に国の制度となりました。患者さんの今までにかかった病気やもっているアレルギーの情報など、さまざまな情報が記載されていますが、基本的にはこれもログの一種です。このログがあることで、薬を処方する病院は患者さんの服用している薬を把握して飲み合わせの悪い薬を出さないようにもできます。また災害時に緊急的に投薬の必要がある際にもこのログの有効性が再認識されました。
体重表
本連載の第一回でも触れましたが、日々の体重計の数字をノー
基礎体温表
特に女性の方は日々の体調管理の中で基礎体温を記録している方もいらっしゃると思います。インターネット上には基礎体温表のフォーマットが数多く掲載されています。この基礎体温表もログの一種です。電子体温計の中にはこのログを自動で体温計の内部に記録したり、パソコンやスマホにデータを転送できる製品もあります。
お子さんの成長記録
これは記録の取り方にもよりますが、例えば毎年の運動会や誕生日、お正月にお子さんの姿をビデオカメラに収めていらっしゃる親御さんも多いと思います。またお子さんの身長や体重などを定期的に記録しているかたもいらっしゃるでしょう。それら全てがログなのです。その意味では母子手帳の中にはログとなる要素が多いですね。その子が誕生する以前からの記録が記されているわけですから、人生で一番初めに記録されるログかもしれません。
次回は「通信」に関するログについて説明させてください。