Others 2014.08.28 09:08 直観の方が論理より正しい答えを導くこともある?|馬場正博の「ご隠居の視点」【寄稿】 ウェイソンテスト 前回の「最後通牒ゲーム」は人間が感情に支配されてで合理的とは言えない行動を取ることを示していました。これは、「人間は合理的に利益の最大化を目指す」という経済学の一般的な前提が間違っているという行動経済学にもつながっていき...
Others 2014.09.11 09:02 救急車はなぜタダなのか?|馬場正博の「ご隠居の視点」【寄稿】 公共財の利用をゲームの理論で考える 救急車の出動回数の増加が止まりません。救急車の出動回数は東京だけをみても、ここ5年で2割ほども増加しています。高齢化の進展はあるとしても、それだけでは5年前と比べ救急車を呼ぶ必要が、2割も増えるというの...
Others 2014.10.23 08:58 お金を払っても治してくれる医者がいない時代がやってくる?|馬場正博の「ご隠居の視点」【寄稿】 医療訴訟が招く医療崩壊 日本は世界で最も長い平均寿命を誇り、GDPに占める医療費の割合は先進諸国で最低の部類です。数字を見れば日本の医療制度は非常に成功していると言えます。しかし、そう思える日本人は次第に少なくなってきています。 医...
Others 2015.02.12 09:17 人工知能への長い道(2)|馬場正博の「ご隠居の視点」【寄稿】 チューリングテスト 家政婦が部屋の中に入った時、男はベッドの上でもう冷たくなっていました。ベッドの側にはかじりかけのリンゴが一つ。部屋には後で青酸カリが胃酸と反応したものだと判明する少し甘酸っぱい臭いが漂っていました。1954年、イギリス...
Others 2015.02.19 08:48 人工知能への長い道(3)|馬場正博の「ご隠居の視点」【寄稿】 グーグルカーは走るのか? 今、グーグルは無人走行車の開発プロジェクトを進めています。人工知能の技術を用いて自動車を自動走行させ、人間のミスによって起きる交通事故を根絶するというのは、グーグルの掲げる理想です。無人走行車は交通事故を無くすだ...
Others 2015.02.09 09:03 神という名のイノベーション|馬場正博の「ご隠居の視点」【寄稿】 人間が巨大集団を維持するために作った一つの概念上の存在 「イスラム国」(以下ISIL)のショッキングな人質事件がありました。人質を取り、その斬首の映像をネットで流すというISILの行動は過激というより狂気を感じさせるものです。ISILは...
Others 2015.03.26 09:17 ネオテニーの日本人|馬場正博の「ご隠居の視点」【寄稿】 多様性を保ったまま大人になる アメリカのバーでアルコールを注文すると、年齢を証明するIDカードの提示を求められることがあります。外国人はパスポートとか国際免許証を見せればよいのですが、うっかり忘れるとアルコールを飲めないこともあります。日...
Others 2015.04.23 09:07 マクドナルドは再生できるのか|馬場正博の「ご隠居の視点」【寄稿】 マクドナルドのハンバーガーの味を懐かしく思い出す時代がくるか? マクドナルドが不調です。日本マクドナルドの2014年12月の決算は前年比で11.5%のマイナス、営業利益、純利益とも赤字転落というのは好不況の波に影響を受けにくい「食べ物屋」...
Others 2015.05.21 09:05 大阪都構想と橋下政治|馬場正博の「ご隠居の視点」【寄稿】 「エリート主義」に対比するポピュリズムと住民投票 今週日曜(2015/5/17)に行われた大阪都構想への可否を問う住民投票(東京では投票者が大阪市なのか大阪府なのかも知らない人が多いのですが大阪市です)は、得票率にし0.8%という僅差で反...
Others 2015.08.14 09:08 ヴィッケルトと白洲次郎|馬場正博の「ご隠居の視点」【寄稿】 平らなレベルで国際人としてコミュニケーションを取るということ ドイツ作家協会会長をつとめたこともあるエルヴィン・ヴィッケルトは1915年にドイツで生まれた歴史小説家です。彼は第二次世界大戦前中国、日本の各地で訪ね歩き、極東の専門家として終...