Happy New Year!2016年は”積み上げ”の1年を目指します。
新年あけましておめでとうございます。2016年のご挨拶をさせていただきます。
2015年を振り返って
先日の3周年記念投稿でも述べましたが、2015年は「成長痛の1年」でした。
成長には、痛みが伴う
主な課題は、以下のようなものです。
- 社員の急増による、スキルレベルのバラつき
- 属人的作業が増加し、「表面的な高効率」の罠
- 案件デリバリーへの注力による、暗黙知の増加
社員が急増したと言っても、役員を除いて10名程度の小規模の組織ですので、上記課題を認識して以降は、直ぐに対策を講じ今年中に対策を完了しました。実施した対策は、以下となります。
- 各人のスキルレベルの明確化および、求めるスキル要件の定義(=昇進基準の明確化)を実施
- 属人的作業を排除するための、分析プロセスの再定義(=GiXo独自の分析メソッドの確立)
- 案件ごとの分析特性を社内で横展開(勉強会 等)し、ノウハウとして共有化。また、インシデントレポートを共有することで、当事者”以外”も同じミスを繰り返さない仕組みを実現。
表面的な「高効率」に囚われないで”改革”する
短期的に考えると、目の前の案件を高効率に回すことに目を向けたくなります。しかし、それは「属人的スキルに頼った高効率」に過ぎません。
この状態が続くと、仕事量が、その属人スキルの能力の限界を超えた瞬間にビジネスプロセスが破綻します。そのため、弊社では「短期的な効率を犠牲にしても、中長期的にレバレッジが効く仕組みを作り上げる」ことに注力しました。当然ながら、短期的な生産性は低下し、同じような作業が複数個所で重複するなどの無駄も発生しました。
しかし、その壁を社員の皆さんの協力のもと、なんとか乗り越えた結果、仕事量が増えても、中長期的に効率性を維持できるような仕組みを構築することができました。
仕組みを”特許”化する
その際、基本的な分析の仕組みについては、かなり早い段階でプロトタイプが完成していましたので、特許を取得することで、ノウハウをより強固なものとして社内に根付かせるという決断をしました。
高い柔軟性を保ちつつ、高効率に分析を行う仕組みを「特許」として取得し、さらに、その特許化された仕組みを運用するための業務プロセスを社内の「分析メソッド」として画一的なプロセスに落とし込む、という”仕組み”と”業務”の両輪で、ギックスの分析サービスの価値を高めることに至りました。
この特許技術および確立された業務プロセスを、実際のプロジェクト・デリバリーにしっかりと適用することにより、柔軟性の高い分析とそれを活用したコンサルティングサービスが実現されます。この特許/ノウハウの活用を基軸に、これまでよりも高い価値をお客様へご提供できるよう、日々精進していきたいと考えております。
データビジュアライズサービス ”graffe(グラーフ)” の提供を開始
もちろん、痛みを伴うことばかりではありません。2015年3月より、データビジュアライズサービス ”graffe|グラーフ” の提供を開始しました。このサービスは、大量のデータを安価且つクイックに分析し、レポートとしてご提供するということを狙いとしています。
このサービスは、単体でご利用いただくことも可能ですが、多くの場合、そのアウトプットであるレポートを見ながら共に解釈を行う「データアーティスト育成講座」とセットでご活用いただいています。
また、このサービスの提供に伴い、「分析に関する情報発信サイト graffe.jp 」をオープンし、分析ノウハウなどを可能な限り公開していく、という取り組みを行ってきました。
子会社 ”grip” の設立
注:この記事は公開当時の内容です。株式会社ギックスと株式会社gripは2016年4月に資本関係を解消いたしました。
2015年6月6日には、戦略子会社「株式会社grip」を設立しました。
gripは、ギックスの主力事業である「戦略コンサルティング×アナリティクス」の領域からは少し毛色の違う「タスク管理スマホアプリ」という領域で、オペレーションの高度化・効率化を推進する企業です。提供するスマホアプリは ”GRIPON(グリポン)” という名称です。
また、株式会社gripは、この ”GRIPON(グリポン)” を使った「民泊物件の清掃管理支援サービス ”おそうじグリポン” 」を、この1月より提供開始いたします。ギックス共々、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2016年は「積み上げる1年」に。
上記の通り、2015年は、成長痛を感じつつも、確固たる礎を築いた1年となりました。
2016年は、この礎の上に、新たなものを積み上げていく1年として行きたいと思っています。
積み上げ①:1日1%成長を続け、1年後に37.8倍になる
ギックス社員が、日々、意識すべきモットーとして「1.01の365乗は、37.8」というものがあります。1日1%成長することを目指し、それを毎日欠かさず1年間続ければ、1年後には当初に比べて37.8倍の能力になっているはずだ、というものです。会社組織としても、もちろん、この成長速度を目指していますが、同時に、役員・社員個々人がこの成長速度で伸びていくことを目指したいと考えています。
2015年に「型」ができあがりましたので、この「型」の上で、自由闊達に能力を発揮することが、まず最初の積み上げとなります。
尚、具体的な目標としては、吉岡一門を単騎で皆殺しにできるくらいに成長したいと思っています(笑)
積み上げ②:より高い価値を、より幅広いお客様へ
お客様名を公開できるクライアント企業は限られていますが、2015年に、新たにお取引をさせていただいたお客様は数多くいらっしゃいます。
私たちギックスが、それらのお客様に対してしっかりと価値を提供し続けられているのかどうかを日々、自問していくとともに、私たちのお客様への価値提供が「お客様のお客様への価値」に繋がっているのかまで、しっかりと見定めていきたいと考えています。この「アウトプット提供に満足せず、アウトカムの創出にコミットする」という姿勢を続けることで、既存のお客様に加えて、より多くの業種・業態のお客様に価値提供をすることで、お客様の満足度及び、お客様のお客様の満足度向上につなげていく所存です。
これは、2015年に構築した「分析すれば、当たり前のように価値が出せる状態」の上に、「より”成果”にコミットする姿勢」を積み上げていくことを意味します。
積み上げ③:更なる情報発信を
最後の積み上げは、これまで以上に、外部講演等の登壇などの発信に注力していくことと考えています。
直近では、2月に開催されるtfm(マーケティング・テクノロジーフェア)へのCEO網野の登壇が決まっております。また、ギックスCMSO 田中の執筆した書籍「数字力×EXCELで最強のビジネスマンになる本」の出版も決まりました。1月21日に、翔泳社より発売されます。(予約開始されました)
これらの発信は、このサイト「gixo.jp」および、分析に関するノウハウ提供サイト「graffe.jp」という自社メディアでの発信体制を基盤として活用しておこないます。そこに、このような社外と連携した情報発信が組み合わされることで、より幅広い方に対するギックスの知見提供を実現し、「戦略コンサルティング×アナリティクス」という弊社の強みと、その価値をご理解いただくことにつながれば良いと思っております。
以上3つの「積み上げ」を意識し、役員・社員一同、一丸となりまして日々の業務遂行・価値提供に邁進していく所存でございますので、2016年も、昨年同様の変わらぬご愛顧・ご支援を頂戴できましたら幸いです。本年も、ギックスおよびgripをどうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社ギックス/株式会社grip 役員・社員一同