ヤンマー・マリン・インターナショナル様におけるPower BI 活用
日経情報ストラテジー 2017年7月号 の特集「ヤンマーのIoTとBI」において、株式会社ギックスがご支援した事例が「Power BIでダッシュボード会議 月次で予実管理を深掘りして即決(026p)」として掲載されました。
事例概要
顧客企業情報
- 企業名:Yanmar Marine International(YMI):ヤンマーマリンインターナショナル
- 企業概要:発動機・農業機械・建設機械・小型船舶の製造販売で広く知られる「ヤンマー」の、プレジャーボート向け機器を扱う部門を独立させた企業。
- 本拠地:オランダ
- 事業領域:グローバルのプレジャーボート事業統括
弊社の支援領域
ギックスは、YMI様のプレジャーボート関連機器に関する各種実績および予算情報の見える化を、2ヶ月弱という短期間で実現いたしました。使用したソリューションは「Microsoft Power BI」で、集計結果(ex.進捗率等)は”経営ダッシュボード”としてグローバルに同時配信することができます。
経営ダッシュボードは「可変」であるべき
弊社がご支援した「経営ダッシュボード」は、導入してから1年が経過しておりますが、しっかりと業務運用に組み込まれ、継続的にご活用いただいております。
現在は、経営幹部や管理職を中心に、約50人がダッシュボードを利用する。Power BIを使ったダッシュボードのトレーニングも実施し、短期間で社内への浸透を図った。
(出所:日経情報ストラテジー 2017年7月号 p.26)
この仕組みの肝は「完成した仕組みを納品するのではなく、ユーザーが自ら使いやすいようにアップデートしていく」という所にあります。
弊社がご支援したのは、
- フォーマットも取得元のシステムもバラバラのデータを、分析できるデータベースとして統合する
- 初期要件として、最低限必要なレポートを設計する
- 当該レポートが、半自動的に出力可能な仕組みを構築する
という3点です。
弊社が最初に納品するのは、あくまでも「その時点で、頭の中に顧客がイメージできている仕組み」です。それが納品されたのちは、以下のオプションのいずれかをユーザー様の状況およびご要望に合わせてご選択いただくことにあります。
- オプション1:弊社が、レポートの追加開発も受託する継続開発フェーズに進む
- オプション2:ユーザー企業様自身で、レポートの追加開発を行う
YMI様では、オプション2を選択されました。ユーザー企業様の社内に、必要なスキルを保持しているメンバーがいる場合は、このやり方を選択することをお勧めしています。(※レポート作成に、非常に高度な機能が求められる場合は、弊社および技術パートナーによる、レポート生成の為の技術支援を行う場合もあります。)
スピードと可変性
ここで大切になるのは、「納入までのスピード」と「可変性」です。弊社では、以下の方式を採用することで、両者を担保しています。
- スピード:要件定義に半年かけるのではなく、荒削りでも作り始めてしまう
- 可変性:Power BI、Tableau などの「セルフサービス型BIツール」を活用する
スピードについては、完璧な要件を決め切るのではなく、作りながら考えていく(可変であることを前提とする)ことで担保可能と考えます。(ただし、レポートの可変性を担保するためには、DB設計には多少の工夫が必要となります。)
レポートの可変性は、一般に流通するソフトウェアを活用することで担保します。Power BIなどに限定する必要もなく、場合によってはEXCELにて編集可能な形式(たとえば、csv)に出力してお渡しすることも可能です。要するに、ツールが何か、ではなく、ユーザー企業がどのように活用していくか、だけが論点なのです。
このように、株式会社ギックスは、使われない情報システムを作るよりは、実際に使われて業務に役立つツールをご提供することを目指しています。
ご参考:その他の顧客事例
ギックスは、クレジットカードおよび金融業、製造業、小売、飲食、ゲームなどの、様々な業種・業態のお客様のデータ活用をご支援させていただいております。今後も、事例としてご紹介できるものについては積極的に情報発信を行っていきますので、弊社に関して興味をお持ちいただいた皆様には、ご参考にしていただければと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。
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