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こんなの欲しかった! Office Lensはシンプルでありながら、非常に使えるスマホアプリ
最近では様々なビジネス向けのスマホアプリがリリースされ、パソコンが無くてもある程度の仕事が行えるようになってきました。そして、私も今まで様々なビジネス向けのスマホアプリを試してきましたが、その中で自信を持っておススメできるスマホアプリがMicrosoft社の「Office Lens」です。
今までスマホの標準アプリを使ってホワイトボードなどを撮影していましたので、写りが悪いのは完全に諦めてました。しかし、Office Lensで撮影したホワイトボードの写真を見た時、「Office Lens 無しではやって行けない!」と思うほど素晴らしい物でした。今回は、そんなOffice Lensについてご紹介したいと思います。
参考:Office Lensのダウンロードサイト(Windows / iOS / Android)
Microsoftのスマホアプリは結構存在する
Microsoft社のブランドイメージを考えた時、「パソコン向けのOSやオフィスソフトを作っている会社」と思われる方も多いと思います。しかし、最近ではクラウドサービスやスマホ向けのOSなどの新しい市場にも参画してきています。特にスマホ市場に注力しているようで、今までパソコン向けとスマホ向けで別々に作ってきたOSを、Windows 10からは全てのデバイスを1つのOSでサポートするようになりました。
その戦略があってなのかは分かりませんが、最近、Windowsだけでなく、iOS、AndroidにもMicrosoft社のスマホアプリが10個以上もリリースされています。ExcelやWordなどのOfficeソフトは30日間の試用期間後に課金が発生するタイプのアプリですが、Outlookなどの完全無料のスマホアプリも存在します。これらの無料スマホアプリの中で群を抜いて評価が高いのが「Office Lens」です。
Office Lensの補正内容
Office Lensの撮影方法は非常にシンプルです。撮影モードを選んで、被写体を画面に入れて、シャッターをタップする。たったこれだけです。この操作だけで被写体の大きさに合わせてトリミングを行い、斜めから撮影しても正面で撮影したようになります。また、ホワイトボードを撮影した時の反射や影などを補正して、ラインをクッキリと際立たせてくれます。
非常にシンプルなアプリのため「誰でも作れるでしょ」と思うかもしれませんが、傾きや色の補正は、スマホOSの標準機能でないため、非常に高度なソフト開発技術が必要になってきます。Office Lensは無料スマホアプリですが、お金を出しても損がないぐらいの機能はあると思います。
撮った写真はクラウド環境に
Office Lensで撮った写真は、スマホ本体の写真ライブラリに画像形式で保存できる以外に、直接メールに画像添付できます。
また、Microsoft社の製品らしく、WordやPowerPointなどの形式に変換したファイルをOneDrive(Officeアカウント毎に用意されたインターネット上のファイルサーバーのようなもの)に保存する機能があります。この際、画像の文字は、OCR機能によって文字変換されますが、結果は下記の通りで精度は高くありません。そのため、文字変換された情報は、ドキュメント検索の情報にしか使いないと思います。
収益を目的としたスマホアプリは、無償アプリでユーザーを集め、その中の一部のユーザーが有償のサービスに流れるように仕組んでいるため、収益を確保できます。しかし、今回のOffice Lensは、本体のOfficeソフトとの必要性をあまり感じないため、Officeソフトの購買に繋がる可能性は低いと思います。しかし、Office Lensによって、「Microsoft社も優れたスマホアプリを提供できる」という宣伝用のアプリとしては十分役目を果たしていると思います。
※OCR機能の確認で撮影した本は下記です。気になる方は確認してみてください。
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