オフィス移転の評価は数年経ってからなされるべきもの
弊社は2014年8月中旬に新オフィスに移転致しました。新しいオフィスに引っ越ししようかな、と思い始めたのが2014年2月上旬。それから半年ほどで無事に引っ越しました。分からないことだらけでスタートしましたが何とか無事に引っ越すことができました。次にオフィスを移転する時の備忘録もかねてオフィス移転までの経緯を連載で書いていこうと思います。普段記載しているOwned Mediaの記事と比べると非常に緩い連載になりますが、お付き合い頂ければ幸いです。
前回の「第10回 インドネシアから到着した家具が搬入される 前編」では、様々な想定外がありつつも、ついにオフィスに家具が搬入された話を書いてきました。今回はその後編になります。
ホームセンターは偉大である
さて、センターテーブルも運び込まれて一安心と思っていたところに、またまた事件が起こります。「ギックスの本棚」という名の造作の本棚を作るためにインドネシアはジャカルタからはるばる日本にやってきた職人のスナルジョ氏から信じられないコメントが発せられます。
「寸法が違う。」
「ん?意味がわからんのだけど??」
「図面と寸法が違う。図面では天井高が3mだったのに、実寸したら2.95mしかない。よって、本棚が入らない。」
「ええ、マジで???」
ということで、天井までの高さを計測し損ない、誤発注をインドネシアにしてしまうというという信じられないミス、をしているという事実が、昼も大幅に回ったこのタイミングで発覚します。OAフロアが入って、フローリング風のカーペットがついたから、なんて初歩的なミスではないだろうなと思っていたら、後々デザイン会社のヴィスさんから説明で、そのような素人でも想定できる説明がなされます。いや、本当にこういうミスは勘弁してもらいたいよな、と。
対処策として、上を5cmカットする、という方法。ホームセンターに行き、電動ノコギリで上をカットして、スライド式で固定する予定だった棚を直角のコネクタのようなもので止めることで凌ぐことになりました。強度は大丈夫なのかよ?という思いもありますが、後の祭り。インドネシア職人のスナルジョさん、デザイン会社のH氏、うちの若手秋元くん、私の4人で三田にあるホームセンターケイヨーD2に車で向かいます。さすがはホームセンター、電ノコもコネクターも、ネジもすべて売っています。首尾よく材料を入手し、再び本棚の設置に取り掛かってもらいます。この時点で終了予定は23時。
電気ノコギリを使い、上をカットして、やっと一つ目のコンポーネントが出来上がる。
今回途中で色々な事件が起こるたびに、ブラックボードに朝書いた落書きが原因ではないか、というクレームも聞かれるようになります。
インドネシアの職人スナルジョさんがコツコツと働いている間に、廊下に届いていたデスクや椅子なども運び込まれていきます。
ここまで来ると、はっきり言って我々もすることがありません。本棚が8割程度組み上がったあとに、電気工事職人を呼んで、棚に電源工事をしてもらい、その後完成となる運びです。弊社の社員、お手伝いメンバーも含めてすでに全員帰っています。残った私と秋元くんで途方にくれつつ、本棚のコンポーネントが3つほど完成したところまでやって来ました。
電気工事の人が来るまでの時間、何も工事中のオフィスにいる必要もありません。「あまりに暇だし、疲れた。」ということで、足裏マッサージにでも行って時間を潰すことになりました。激痛系の足裏マッサージが初めての秋元くんは良い感じで痛がっております。
さて、そんなこんなで、完成の時間はズレにズレて、結局翌朝の4時に完成となりました。
いい感じに仕上がったように見えますが、ここでもまたまたミスが発覚します。なんと、ブラックボードと上の棚に隙間が生じています。その隙間、本棚1つ分。結局ブラックボードの施工会社がミスをしていたことが判明し、後日貼り直しということになりました。
その他にも、本棚のハシゴが黒ではなくて、シルバーで来てしまっている。備え付けてみたら、ハシゴの高さが違っていた。蛍光灯を塞いだ化粧板がすぐに剥がれて落ちてきてしまう。などなど多くの諸問題も発生していますが、それらは一つ一つ潰していこうと思っています。
というわけで、最後はグダグダでボロボロのプロジェクトマネジメントでしたが、なんとか無事にオフィス引っ越しを完了することができました。
次回は総まとめと書いていこうと思います。
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