【”考え方”を考える】物事を「プロジェクト」として捉える｜ダイエット編(3)：実行（KPI管理＝Check&Action）

1 （Check-Action)サイクルの無限大化
- 1.1 実行
- 1.2 で、実際どうなのよ？

（Check-Action)サイクルの無限大化

最近、僕の中で、ダイエットが爆発的な大ブームを巻き起こしています。そこで、せっかく日々取り組んでいるダイエットを例にとって、「プロジェクト運営」をどう考えるべきか、を論じてみようと思います。　※ここでのダイエットは、本来の食事療法的な意味ではなく、いわゆる「減量」という意味です。

実行

前回（連載第2回）では、施策検討~実行プランの策定についてお話ししました。本日は、下図の一番右に位置する「実行」ついてお話ししていきたいと思います。

まずは、とにかくやる

PDCAとか言いますが、プライベートにおいては「Planして満足」という人がたくさんいます。貯金が貯まらないのも、痩せないのも、Doしてない、からです。（企業においてもマレにあるので怖いのですが、それはまた別のお話し）

やらなきゃはじまりません。やりましょう。（関連記事：ギックスの本棚／なぜ一流の男の腹は出ていないのか？）

以下は、ちゃんとやるのは所与、として話を進めます。重要なのは「Check」と「Action」です。

目標との差を確認（Check）する

体重計に乗る

「ダイエットするなら体重計に毎日乗ろう」という人はたくさんいますが、「体重計に乗ることそのもの」はダイエットの目的でも、そして、手段でもありません。これは「目標に対して、自分はどういう状況にいるか」をチェックするためであって、それ以上でも以下でもありません。

「痩せなきゃ」「これはヤバいぞ」という気持ちを日々煽って、生活習慣を変えることにつなぐ、などと言いますが、本来的には「本日時点の目標体重に対して、自分はどうなっているのか」を知る　⇒　目標未達の場合には「実行プラン通りにやったかどうかの振り返り」を行って改善点を探る、というステップでないと”場当たり対応”で終わります。

つまり、以前書いたように、目標設定を行う際に「1日100gずつ減量」というような「日々、管理可能な目標」の単位の管理指標を持つことが重要なわけです。（理想論でKPIを持つと、結局はチェックの頻度が下がってしまい、アクションが意味を持たなくなります）

施策の実行状況を確認する

チェックした場合に、目標値通り（フローチャートだと最上段）であれば、それで終了です。昨日と同じ明日を過ごしましょう。継続は力なり。しかし、目標値を下回っている場合には「立案した施策を、ちゃんと実行できているか？」という視点で振り返る必要があります。

僕の場合であれば、飲酒してないか、間食してないか（特に炭水化物）、野菜で満腹感を得ているか、がチェックポイントです。自分で立てた「解決策」「施策」を本当に実行しているのかを見直しましょう。

目標と比較して軌道修正（Action）する

やってないならやる

上記チェックの結果、自分で「実行が甘い」と思ったアナタは前掲のフローチャートで言うと、真ん中に位置します。

ダイエットの場合は「やべぇ、人として駄目だ」と思った方がいいです。（貯金でも同じ話ですが）　自分で立てた目標達成のために、自分で施策を計画して、実行できていない、のは意志が弱い、と言うヤツです。

施策を見直す

「目標値を下回った」が、「施策もちゃんとやった」という場合には「果たして、立案した施策が、そもそも正しかったのか？」ということが問題になってきますので、改善活動を行う事となります。フローチャートで言うと一番下です。

この場合は、前回お話しした「施策の検討」において優先度が低いと判断した施策を”やるべきか考える”（＝まだやってないことをやる）のが王道です。あるいは、やっていることの深さを増やす（=やってることの量や質を変える）というのもアリです。

最初から意気込みすぎて「フローチャートの真ん中＝やることをやってない」になるくらいなら、やるべき事を優先度の高いものに絞り込んで「フローチャートの下＝ちゃんとやってるが効果が出ない」となって、”よし、他の施策もやってみよう！”という方が良いと僕は思います。ついでに言うと、ダイエット界隈で言われる「停滞期」というようなものを乗り越える時にも”これまで通りくじけず頑張ろう”よりも”よし、他の施策もやってみよう”というマインドの方が良いのではないかと思うわけです。

（尚、結果が出るまでに時間がかかるものもありますので、そういうものは「Check」のタイミングを適切に設定することが重要です。）