普段は聴く事が仕事なので、たまには語らせてください ~入社3か月の僕から見たギックスとマイグル~

AUTHOR :   ギックス

はじめまして。株式会社ギックスでプロダクトセールスをしている古知屋(こちや)と申します。
ギックスでは現在、「マイグル」という自社プロダクトを持っており、僕が所属する営業チームはそのマイグルの拡販のために、日々、全国のクライアント様と商談をさせて頂いております。

僕はこの記事を執筆している12月現在、入社3ヶ月が経過したくらい、ということで、まだまだ未熟な身ではあるのですが、逆にギックスに染まりきっていない目線も持てているはずなので、いわば”入社前と入社後の中間のような立場”からギックスとマイグルについて、振り返ってみたいなと思います。

(ここの1文は、全ての文章を書ききった後に追記しているのですが、文字数で言うと7000文字に迫る勢いになっていましたを超えてしまいました。読み手の読みやすさなどを一切考慮していない、1社員の生の声にお付き合い頂ける方は、ぜひこの下もスクロールをお願いいたしますm(_ _)m)

これまでの経歴・経験

まず、僕自身がどういった人間なのか簡単に自己紹介させてください。
僕は大学では経済学科におり、ゼミではゲーム理論と行動経済学を専攻していました。(単位は取った、くらいの意味合いなので悪しからず。)

新卒で製薬メーカーのMRになり、開業医や病院のドクターに向けて、薬の製品説明や製品勉強会などを実施していました。

社会人としての基礎はここで学んだ一方、入社して2年半くらいした後、自分の仕事のあり方について考えるようになり、たまたま出会った医療系のTechベンチャーに転職しました。

そこでもプロダクトの営業として、オンライン診療とオンライン服薬指導というSaaSの商談からカスタマーサクセスまで幅広く担当していました。

  • 病院へのアポなし飛び込み営業
  • 新規商談
  • 受注契約
  • カスタマーサクセス
  • 代理店営業/渉外活動
  • SQLによるBigqueryからのデータ抽出
  • Google Apps Scriptによる業務効率化
  • 顧客向けメルマガの発信
  • 上記の業務のナレッジ化(マニュアル作成など)

そこはベンチャー企業ということもあり、ある程度の担当業務の切り分けはあるものの、基本的には裁量も大きく、やらなければいけないこともたくさんある、という環境で、様々な企業で経験を積んでこられたエキスパートの方々に囲まれる体験をし、現在の僕のビジネススキルはここで磨かれたものではないか、と思っています。
ベンチャーにしては結構長い方かと思うのですが、約4年の間、色々な部署や役割で修行させていただきました。
ここで学んだこと・感じたことが、ギックスに入社したい、と思うきっかけになっているので、その観点では前職での経験がなければ、ギックスと出会うことはなかったのではないか、と思っています。

ギックスに入社した経緯

ギックスに出会ったきっかけとしては、某転職サイトの中で、企業からの直接スカウト、という形でご連絡をいただいたことでした。
前職で独学でSQLを学んだことと、2023年の年明けからChatGPTが現れたことにより、僕のような全くの素人でもPythonを扱い、簡単なコードならGoogle Colabで動かせる、ということを知ってしまい、自分のできる事の枠をもっと広げたいな、と考えるようになっていました。
また、前職で触れ合った方々から色々なことを学び、ビジネス書を読むような習慣もでき始めていた僕は、「色々やってはいるけど、実のところ自分にはどれくらいのビジネス能力があるのだろう?」と思うようになりました。(皆さん、ちょっとは同じようなこと感じることってないですかね?)

そんな中で、ギックスからご連絡をいただき、ギックスという会社と「マイグル」というプロダクトに強い興味を持ち、カジュアル面談を受けたことが、ギックスに入社をするきっかけとなりました。
実は、転職サイトでは「直近で転職意思あり」みたいなステータスにしていた期間としては半年くらいあったのですが、自分から積極的に企業にアプローチしていた訳ではなく、企業やリクルーターからのスカウトを眺めては「なんか違うな」と思い続けていました。

そんな中、ギックスから連絡があり、マイグルというプロダクトの思想に惹かれてカジュアル面談をしたのでした。

カジュアル面談を受けたのすらギックスを含めて2社しかなく、もう片方の企業は面接に進まなかったので、比較をしてギックスに入社した訳ではないんです。
それくらい、マイグルというプロダクトに面白さと可能性を見出したのでした。

マイグルの魅力について語る章

マイグルについては、WEBサイトも公開されていますので、ご興味がある方はぜひこちらもご覧ください。
https://www.mygru.jp/
なお、この記事を執筆している2023年12月現在では、「マイグル」はいくつかのサービスの総称になっているのですが、この記事で特に僕が触れるのは「マイグルキャンペーンブロックス」という、主に商業施設様にお使いいただくことが多いツールについてです。

現在、僕が営業しているプロダクトである「マイグル」は、非常に特徴的な”販促DXツール”です。
この記事の執筆時点での主なクライアント様は商業施設が多いのですが、工夫次第ではどんな場面、どんな方でも使っていただけるものだと感じています。

そもそも上記の通り、僕はこのマイグルが面白いな、と思ってギックスに入社した部分が大きいです。
ここからはそんな愛すべきマイグルについて少し語らせて下さい。
個人的なマイグルの推しポイントは下記の3点。

①:これまで見えづらかった施策の効果を見える化できる

まず、マイグルについて簡単に説明すると、デジタルスタンプラリーやデジタル抽選会、アンケート施策やデジタルクーポン、デジタルお買い物券施策など、”様々な施策”が、”同じプラットフォーム内”で実施できる販促DXツールです。
そして、マイグルを通じて施策を実施することにより、マイグルのデータ基盤にデータが貯まっていくので、参加者数や具体的な購買数などの施策の効果がマイグル内で「見える化」されるようになります。
これって非常に画期的なことなのではないか、と、入社前の僕は感じました。

アナログにはアナログの良さがあり、完全にデジタルに置き換えた方が良い、と思っている訳ではありません。
ただ、この先の時代に重要だと言われているのは「アナログとデジタルの共存」なのではないでしょうか。

僕がマイグルの可能性を見出したポイントとしては、アナログで実施していることをデジタルで支えることができる、という点です。
例えばガラポン抽選会なども、リアルで盛大にした方が集客に向いています。ただ、この抽選会の参加条件にマイグルを絡めることにより、【過去に何度、抽選会に参加したことがある方なのか】などがデータとして見える化されるのです。
この参加履歴のデータに、性別や年代などの一般的な属性情報を加えると、より売上を上げるにはどのような企画をすべきか?というような、次の議論に繋げることができますし、企画の実行者の方としても、ターゲットが明確になるので新しい企画を考えるのが楽になるのではないでしょうか。(うちはレジ客数の割にイベント参加率良くないな、もっとイベントに参加してもらう方法はないかな、など。)
まだ担当案件が多くないため自分が活発に議論できている訳ではないですが、現在マイグルを使って頂いているご担当者様との議論に同席していると、今回の結果を踏まえて次回何をするか、という内容で盛り上がれるのは楽しいな!と感じます。

②:いつものお買い物を”ミッション”に変えるスタンプラリー 

2つ目に僕がマイグルを気に入っている理由は、スタンプラリー機能の中で、単純に「スタンプを貯めるだけ」ではなく、「いつものお買い物を”ミッション”のように特別なものに変えられる」という点です。(マイグルではこの”ミッション”をチャレンジと呼んでいます。)
例えば、【平日の夕方にスタンプを集めよう!】とスタンプを貯める時間帯を指定することができたり、【異なる3店舗でスタンプを集めよう!】と店舗を複数利用してもらうことができるのです。
この切り口もこれだけではなく、業種(飲食、ファッション、グッズなど)を指定することができたり、フロアごとにお買い物しよう、なんて設定も可能です。
この機能があれば、発想次第で色々な課題にアプローチすることができます。

お客さんとしても、ただの買い物がミッションをクリアするためのアクティビティに変わるため、楽しみながら参加して頂くことができます。
しかも、ミッションをクリアしたら割引クーポンや抽選券がもらえる仕様になっているので、近くのショッピングモールなどでこの企画が実施していたら、参加しないと損ですよね。

一般的に生活費を気にせず使える、なんて家庭はかなり稀だと思いますので、同じ買い物をするなら、少しでも割引クーポンなどがもらえる場所で買い物をする方が合理的です。

結果として、マイグルを導入して頂いたクライアント様の売上も上がり、お客様のお買い物もいつもよりお得になる可能性がある、と誰にとってもプラスになる仕組みなのです。
こんな形で、マイグルを通じて様々なステークホルダーの方々にプラスをもたらすことができ、Win(クライアント様)-Win(お客様)-Win(ギックス)が実現できるんじゃないか、という確信が、「このプロダクトを売りたい!」と思った理由です。

※補足ですが、特に複数のテナントを回って頂くような買い回りについては、弊社の長年のコンサルティング業務の中で発見した法則として「複数店舗利用顧客は年間の購買額が指数関数的に増える」というものに該当し、これを実現するための仕組みである、とも言えます。

③:プロダクトとして伸びしろがある!

3点目としては、マイグルはまだまだ走り始めたばかりで、この先がとても楽しみなプロダクトだということです。
2023年12月現在提供している〈マイグルキャンペーンブロックス〉は、プロトタイプも合わせてローンチしてからまだ1年程度しか経っていません。
マイグルキャンペーンブロックスもようやく形になってきた、という段階なので、今後のクライアント様とのやり取りなどによって、いくらでも発展が可能な状況にあります。
既製品を売る、というよりは、ある程度不確実なものをエンジニアさんと相談しながら案件を創出していく、というのは、SaaS営業ならではの楽しみだと思います。
クライアント様のご要望に「できるかできないか」で回答するのではなく、「どうしたらできるか」を社内やクライアント様も含めて調整していく、というのが、単なる”営業”という役割を超えた仕事のやりがいに繋がっているのかな、と個人的には理解しています。

ギックスという会社を内側から見て感じたこと

マイグルというプロダクトに惹かれて入社した僕ですが、もちろんギックスの掲げるパーパスカルチャーにも共感して入社しました。
一言で言うと、僕はあまり入社前と後であまりギャップがなく、それ以上に「この会社すごいな!」と感じた事の方が多いです。

Data-Informedという思考様式の浸透率

1つ例を挙げると、入社して「この会社すごいな!」と思ったのは、会社の議論の至る所でパーパスやカルチャーに基づく議論がなされていることでした。
当然、どの企業でもパーパスであったりミッションであったりを定義して掲げるとは思うのですが、特にギックスは社員の日々の業務の中への浸透率が高いのでは、と感じました。

例えば、マイグルは「簡単に販促活動をData-Informedにできるツール」と言い換えることができます。これを導入して頂くことによってクライアント様にDI(Data-Informed)を体感してもらうことができますし、ご提案にもそのエッセンスを散りばめます。
また、マイグルの機能改善の話でも、「その機能は果たしてクライアント様のDIに貢献できるか」という論点が出てきたりします。
まだ全社員と喋ったことがあるわけではない状態ではあるのですが、皆さんの発信されているメッセージを見ていると、DI足りえるか、みたいなところは非常に意識をしている方が多い印象です。
これは僕の私見ですが、ギックスに入社してくるメンバーが”Data-Informed”という思想に惹かれて、その思想に納得して入社を決める方が多いからなのかな?と思っています。

カルチャーの腹落ち感

あと、個人的に共感度が非常に高かった表現もいくつかあり、それがギックスという会社を理解するのに非常に役に立ちました。
例えば、僕がカジュアル面談の時に聞いてから腹落ち感がすごく、正直に言うとギックスに入社するまで前職にいた間ですらも噛みしめていた言葉が〈合目的〉という言葉です。

言葉としては一般的なようなのですが、これまで”合理的”という言葉しか聞いたことがなく、〈合目的〉という概念を知った時には「まさにそうだな!」と納得してしまいました。
個人的には〈合目的〉は合理的の上位概念だと思っており、何か行動をする際には合理的であるより、合目的である方が大事だろう、と思って日々業務を行っています。正確に言うと、「合理的ではなくとも上手くいったり成果が出ることもあるよね」という話で、これは目的に合致した行動(=合目的)だったから、と考えると納得できます。

業務に即して言うと、僕は営業なので、商談のアポイントを取りたいと思ったらテレアポが必要な場合があります。
このネット時代にテレアポ…と思ってしまいがちですが、じゃあ他に

  • 効果があって
  • 運用負荷が少なくて
  • 明日からすぐに結果に結びつく

ような方法があるか、と言われると、なかなかないんですよね。

もちろん、テレアポだけが正解、という訳では全くないのですが、1つの手段としては未だに非常に有効なのもまた事実なのです。
なぜなら、営業という役割として「売上を上げる」という使命を負っており、それを達成するためにはアポイントがなければいけない。そのアポイントを獲得するために、短期的にはクライアントに飛び込み電話をして、担当の方とお話をさせて頂くとアポイントを獲得できている、という流れがあるからです。
もちろん、デジタルマーケなどでお問い合わせ頂く機会を増やしたいのは間違いないのですが、テレアポという手段も「組織として売上を上げる」という目的に即すと、合理的ではないかもしれませんが、目的には合致しているので〈合目的〉である、と言えるのです。
むしろ、1つ上の階層から見ると、合目的な方が合理的…みたいなややこしくなる感じですが、全体最適と部分最適、みたいな捉え方をすると伝わるのかな、と思ったりします。

こんな風に、自分の行動に納得感を持って仕事ができるカルチャーや思考様式がたくさんあるので、僕は入社前と入社後のギャップ、みたいなものは非常に少なく済んでいると思います。

制度や雰囲気としての働きやすさ

あと、社内制度として、コアタイムなしのフルフレックスなのはめちゃくちゃありがたいですね。
僕は子どもが2人(小学2年生と2歳児)いて、妻もフルタイムの共働き家庭なので、どうしても子どもの対応が必要なシーンがあります。
そんな中でも、業務に滞りがない範囲であれば日中の調整なども比較的スムーズにさせて頂ける環境です。

僕の場合、夕方になるとどうしても子どもの対応が発生するので、日中はなるべく電話や会議などの対外的なコミュニケーションを優先させ、子ども達が寝静まった夜などに資料作成や内勤などを行うようにしています。

また、自分の意見を言う事が非常に尊重される雰囲気があり、上司が怖くて意見が言いづらい、という感覚がないのもとても仕事がしやすい要因かなと思います。
頭ごなしに否定されることは基本なく、「それも正しいけど、今の状況だとこっちの方がゴールに近いよね」というコミュニケーションをして下さる方が多いので、「そうか、その視点が抜けていたな」と素直に自分の足りない部分を受け止め、改善に繋げられる場面が多いな、という印象です。

まとめ

まだまだ入社3か月ということで、理解が浅い点なども多いかもしれませんが、僕なりにマイグルというプロダクト、そしてギックスという会社について、感じていることを文字に起こしてみました。

今回、色々と頭を整理してみて改めて感じたのは、ギックスには”Data-Informed”という思考様式に納得感を持って入社する方が多く、それが理由で社員が同じ方向を向いて仕事ができているのかな、ということです。
これからも会社として色々なことにチャレンジをしていくのだと思いますが、その根底としてすべて『Data-Informedな世の中を作る』という目的に沿って動いていくんじゃないかな、と予想がつくくらい、〈合目的〉な会社です。
僕自身もまだまだ勉強しなければいけない身なので、引き続きこの環境を存分に味わい、楽しみながら、マイグルと一緒に成長できればな、と思っています。

この文章をここまで読んで下さった方に最大限の感謝をお伝えすると共に、いつか、どのような機会かでお会いできることを楽しみにしております。

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