分析データだけではなく様々な情報を知識としてインプットすることが重要
分析対象となるデータには、日々の売上情報や会員情報、アクセス情報など様々な情報があり、そこから様々な分析結果を導き出すことができます。しかし、分析データだけで十分なのでしょうか? 今回は、分析データ以外で分かることを書きたいと思います。
情報は足で集める
活きた情報を入手するためには、クライアントの店舗や施設に行き、目や耳でクライアントを知ることが重要です。店舗の状況は、CADや店舗レイアウト図などでも分かりますが、店舗の明るさ、活気、人の動きなどは実際に店舗に足を運ばないと分からない事が多いです。もし、遠方で店舗に行けない場合は、現場の担当者にヒヤリングをしたり、Google Mapなどで店舗周辺状況を確認するなどの手法を取って、できるだけ活きた情報を集める必要があります。
ホームページは会社の顔である
企業のホームページは、企業の規模や歴史、サービス内容、取引先などを把握するうえで重要な情報です。例えば、資本金や売上高はデータ分析の母数として使用できます。更に直近で企業合併があった場合、合併前後で分析データの状況が変わる可能性があるため、分析方法の変える基準になります。また、企業方針やホームページの作りから、その企業の大事にしたい事や雰囲気などを感じることができます。
クライアントのファンになろう
クライアントの店舗やサービスを実際に利用して、利用者の観点から情報を仕入れることも重要です。特にソーシャルゲームやECサイトなどは、実際に利用してみないとユーザーの行動分析は行えない事があるため、できるだけ利用した方が良い分野です。それ以外にも、実際に会員登録を行い、会員登録が面倒ではないか? アフターサービスは適切か?を確認をしたり、飲食店の料理やスーパーのプライベートブランドを食べて、品質を確認するなど様々な形でサービスを利用することが重要です。
分析データ以外の知識は分析のベースになる
分析データ以外の情報は、必ず分析結果に反映されるものではありません。しかし、分析データ以外の情報は、分析者の知識となり、分析思考を助けてくれます。例えば、仮に分析結果がズレていたとしても、会社規模や店舗の回転率の知識が事前に入っていれば間違いに気付くこともできます。また、現場の声を聞いていれば、無理な改善提案も行う事はなくなるはずです。
分析データだけに着目せずに、幅広い視野で情報を見ることが重要なのです。