武雄市図書館の特徴と一連の問題・指摘事項
当記事は、「ニュースななめ斬りbyギックス/佐賀県 武雄市図書館を視察してみた」 の参考資料です。
武雄市図書館とは
佐賀県武雄市武雄町にある、武雄市の公立図書館だが、株式会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC=TSUTAYAの運営企業)を「指定管理業者」としたことが話題となっている。 下記のように、一般的な「図書館」とは大きく異なる特徴を備える一方で、様々な問題・指摘事項を抱えています。
武雄市図書館の特徴
- 年中無休で、9時~21時の”長時間”開館している
- 蔦谷書店による書籍販売、TSUTAYAによるDVD/CD等のレンタルが併設されている
- スターバックスが館内にあり、コーヒーを飲みながら図書館の蔵書および蔦谷書店の販売書籍を読むことができる
- 日本全国、誰でも書籍を借りることができる(返却は500円でコンビニ返却が可能な「返却袋」を用意)
- Tカード(TSUTAYAカード)があれば、登録不要で本の貸し出しを受けられる
武雄市図書館にまつわる問題
- Tカード利用をする場合、貸出履歴が「いち企業」に蓄積されていくことになる(情報の公共性/個人情報保護の問題)
- 市議会の承認を得ない状態で、指定管理業者として”CCC”を指定した(意思決定プロセスの問題)
- 座席の一部が「スターバックス」の席であり、飲み物を買わないと座れないエリアがある(公共性のある「図書館」と呼べないという指摘)
- 開館時間が長いにも関わらず経費節減を謳ったことから「労働環境」に対する疑問の声(労使問題)
武雄市図書館の沿革(wikipediaより抜粋)
1916年(大正5年)5月、杵島郡教育会の経営として設置された。
1930年(昭和5年)4月、武雄町立武雄図書館となった。
(中略)
2012年(平成24年)4月から毎週月曜の休館日が毎月第1月曜日となった。同年5月4日に市議会の承認を得ないまま株式会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を指定管理者にすると発表(後述参照)、11月1日から2013年(平成25年)3月31日まで改装工事のため閉館し、その間11月15日から2月28日まで武雄市文化会館内に臨時図書館を設けて一部図書を貸し出した[21]。
2013年(平成25年)4月1日、全面改装し、CCCを指定管理者とした運営が始まった。CCCは目的外使用の許可を得てスターバックスを含む蔦屋書店を設置[22]。貸出対象を日本国内居住者に拡大。図書館の開館時間を延長、休館日を廃止する一方で、蘭学・企画展示室の休館日を月曜日とした[23]。 2014年1月現在,歴史資料館と蘭学・企画展示室との名称が混在している。
参考サイトリスト
Wikipedia(沿革、特徴、問題の概要など)
- Wikipedia/武雄図書館 → LINK
ネガティブなことも含めた【行ってみた】記事
- 佐賀・武雄市図書館に行ってみた(カナロコ) → http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1401200001/
非常にネガティブな意見のリンク集(そもそも”市政”に問題がある、の視点でまとめているサイトの1ページ)
- 佐賀県武雄市の問題について:takeoproblem/03:武雄市図書館 https://sites.google.com/site/takeoproblem/library