”本番”を意識して最終調整
本特集では「プレゼンテーション」を成功させるための考え方を整理します。(本文中のスライドは”IDPC:国際開発を目指すプラットフォーム”が企画・運営する”第5回国際開発プランニングコンテスト”での講演内容に加筆・修正・補足したものです)
いよいよ、プレゼン本番が近付いてきました。前回までで、資料は完成していますので、ここからは「本番」の準備となります。
(おさらい)伝える ためのステップ
くどいようですが、プレゼンづくりの5ステップは、このようになっています。(と、僕は思っています。)
本番に向けて「プレゼンを仕上げる」ためのポイント
プレゼンを仕上げる、には、3つのポイントがあります。(折角なので「上達」という意味での振り返りについてもご紹介します。)
<”仕上げ”の3つのコツ>
- (A).話すことの「優先順位」を決める
- (B).自分のレベルに応じ「適切なメモ」をつくる
- (C).「リハーサル」を2回する
<”上達”のコツ>
- (D).「感想を」まわりに訊く
(A).話すことの「優先順位」を決める。
プレゼンの時間は有限です。そして、当日には思わぬアクシデントもあります。前の人が長引いたり、何らかのトラブルで開始が遅れたりすると持ち時間が短くなることもあります。プレゼン中に質問事項が沢山出てしまい、思うように進まないこともあります。そういう時のために「優先順位」を決めておきましょう。どのスライドを使うのか、あるいは、そのスライドの中でもワンポイントだけ話すなら何か。クリアにすることが重要です。
(B).自分のレベルに応じ「適切なメモ」をつくる
必ず「必要なレベル」で「メモ」をつくりましょう。人によっては、完璧なプロットを作る必要があるかもしれません。ある程度場慣れしていれば、ポイントだけ箇条書きにしておけば十分かもしれません。このメモは、心の安定剤にもなります。もし、本番に頭がまっしろになったとしても、コレがあれば安心です。
(C).「リハーサル」を2回する
リハーサルは必ずやりましょう。可能であれば”2回”やりましょう。1回目は「ストーリーの確認」。2回目が「本番の予行演習」です。
(D).「感想を」まわりに訊く
これは、プレゼン終了後の話ですが、上達のためには非常に重要なポイントです。自分のやりたかったことが100%できたかどうか、は自己判断ではなく、他人の判断に委ねられるべきです。
次回以降、A~Dの各ポイントについて、少し詳しく説明していきます。
連載記事一覧
- プレゼンテーションの種類
- 大切なのは「勝ち」を定義すること
- ”勝ち”を意識して組み立てる
- 伝え方を考える
- プレゼンの”骨子(ストーリー)”をつくる
- ストーリーを”資料”に落とし込む
- 最後の仕上げ (今回)
- (A)話すことの優先順位を決める
- (B)レベルに応じて適切なメモをつくる
- (C)リハーサルをする
- 「本番」を乗り切るためには”忘れる”→”演じる”→”牛耳る”でOK
- 上達のために感想を訊こう
(本特集の記事一覧はコチラでもご確認いただけます)