Amazonクレジットカードに入会してみた/ニュースななめ斬り by ギックス

AUTHOR :  田中 耕比古

カードが凄いのかどうかはさて置き、”Amazon”が凄い

※当エントリーの冒頭では「使えば使うほどAmazonポイントが貯まる! Amazonクレジットカードが大復活。」(GIZMODE) を取り上げます。後半はギックス社員 田中のAmazonカードの入会体験記となります。

GIZMODEの元記事はコチラ : http://www.gizmodo.jp/2014/01/amazonamazon_4.html

 元記事(GIZMODE)概要

Amazonで買う時に、他カードよりたくさんポイントがつくお得なカードがAmazonから復活しました。お得ですよ。でも、ゴールドじゃなくてクラシックで十分ではなかろうか。

目の付け所

このGIZMODEの記事中で、一番重要なのは

ちなみに、両カードとも即日審査サービスにより、申し込んだその日からカードを利用できるらしいですよ。

この一文ではないかと思います。つまり「即日審査(Amazonの公式表記だと”即時審査”)」によって「その日から使える」という話なのです。もちろん、様々なハウスカード(百貨店などの独自ブランドカード)も仮カードが発行されて使う事ができたりしますが、Amazonのヤバいところは「どうせ、このカード、ウチ(Amazon)でしかつかわないでしょ?」という凄まじいまでの”割り切り”を感じる所です。

一体どういうことなのか、実際の入会プロセスに沿って以下にご説明していきます。
(カードのお得さ、メリットの詳細については、GIZMODEさんの元記事、Amazonの詳細ページをご参照ください)

Amazonカード(クラッシック)に入会してみる

凄さ1:心理的ハードルは下げまくります

まず、Amazonのwebサイトから、カードに申し込みます。この画面がみたまんま「Amazonのお買いもの画面」なのが恐るべしという感じです。違和感ゼロ。クレカ申し込んでるって感じがしません。心理的なハードルが低い、、、

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凄さ2:申し込んだら「自動的にAmazonカード決済」になりまっせ

申込みボタンの先は、三井住友カードのホームページなので、さすがに「Amazonじゃない感じ」がしますが、それはご愛嬌。(と言いつつも、このページはパッと見ただけでは、三井住友カードのサイトだとはわかりません。ドメインとページのフッター付近でしか判別できません)

そして、ここで噂の「即時審査サービス」がでてきます。

Amazon01

即時審査を選択すると、下記のステップ④で「その場でAmazonのアカウントにカードが登録される=決済がAmazonカードに切り替わる」ということが驚異的です。

Amazon02

つまり、「カードに申し込んだら勝手にAmazonカード決済になる」という状況なわけですね。入会しても使ってもらえないケースが散見される中、これは「凄い」の一言です。そして、「Amazonのサイトから、Amazonのカードに申し込んで、Amazonで使わないわけないよね?」という至極まっとうな話だからこそ、押しつけがましさではなく、便利さ・利便性のアピールになっていると言えるでしょう。

また、この最初の登録を自動的に突破することで「ポイントを、より有効に貯めるためにAmazon外でも使おうかな」という人が出てくる可能性も高まります。エランド(付加価値が低いが手間を取らせる作業)の排除がビジネスにおいて重要視される昨今、このアプローチは非常に有効だと言えそうですね。

凄さ3:住所も(きっと与信も)分かってるんです

そして、実際のカードが遅れて郵送されてくるわけですが、その際も「住所は当然知ってる」わけです。もちろん、カードの審査・発行は別会社(三井住友カード)が行うわけなので、申込時の入力も必要だったりはしますが、「送る先がどこか」を知っているということは「カードの登録住所が、普段の配送先と同じかどうか」をその気になればAmazon側でチェックできるわけですね。(倫理的にやるかやらないか、という話は別のお話とご理解ください)

なんなら、「その人が何を買っているか」「どれくらい買っているか」ですとか、「カードが止まって決済不備を起こしたことが無いか」「代引きで揉めたことは無いか」などの、通常のカード会社なら知り得ない情報もAmazonなら収集可能です。(くどいようですが、やるかやらないか、あるいは、実際にやってるかやってないか、は別のお話です。)

さらにいえば、即時審査でOKになった瞬間に、Amazonで普段なら買い得ないような高額決済(普段数千円のものを月に1回買うか買わないか、の人が、10万円のものを4つ注文してきた)が起これば、受注・発送していいかどうか、のチェックプロセスに入ることも可能です。(これは、やってても問題ないような気はします。っていうか、やるべきだと思います)

これらのデータは「宝の山」ですので、データ分析を生業とする我々としては非常に興味深い領域です。データアーティストの血が騒ぎ、よだれが垂れそうになります。

凄さ4:即時審査じゃなくても逃がしませんぜ、旦那

と、上記1~3が「凄さ」のご紹介なわけですが、実は、僕が一番感銘を受けたのは、この4つ目なんです。

実は、即時審査は 9:00~19:00 なのですよ。

ですので、それ以外の時間ですと、通常のカードと同様の申し込みプロセスに入るわけです。しかし、Amazonは、だからと言って、みすみすチャンスを逃がしたりしません。

これは、僕がAmazonカードに申し込む前(1/22)の決済画面です。普通にVISAで決済が行われています。

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そして、1/23の深夜(23時30分)に、Amazonマスタークラシックカードに申込を行いました。深夜ですので、当然ながら「即時審査」ではありません。まぁ、1週間弱かかるだろうなー、さっさと使ってみたかったのに残念だなーと思っていました。

で、1/26に別の商品を購入したところ、この画面となりました。「Amazon Master Card クラシック」になってるー!

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さすがに通知が無いはずはなかろうとメールボックスを漁ると(単に僕が読み飛ばしてしまっていただけなのですが)、申し込みの翌々日1/25にAmazonより、下記メールが届いていたのです。

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ちなみに、カードが手元に届いたのは本日(1/30)です。この自動設定が無ければ、少なくとも1/25~29のAmazonでの買い物は、従来のVISAカード決済のままだったでしょう。

Amazonにとっての利益をただの一滴さえも取りこぼさないことに加え、顧客に対しても「ポイント還元」というメリットを余さずお届けしてファンとして囲い込むというスタンス。そして、このスタンスを貫くためにすべてのサービス設計がなされているということが「Amazonの本当の強さ」を物語っていると僕は思います。

というわけで、本日のNEWSななめ斬り は「Amazonはホントに凄い」という一言で締めくくらせていただきます。長い文章にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 

ご参考:僕が入会した、ダンボール券面が素敵なAmazon MasterCard クラシックはコレです。きっと、近々、「ダンボー」の顔が入ったバージョンとかが発表されるに1000ペリカ。
Amazon MasterCardクラシック
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