まずは、プロセスで考えてみよう
僕の思考パターンとして、「プロセスで考える」というのものがありますので、本日はそちらをご紹介します。(尚、この思考パターンのベースとなったのは、以前紹介した書籍「決断の本質」だろうと思っています。)
この思考パターンは相当便利なんですけど、意外と皆さん、そんな風には”考えて”いないみたいようですので、ご一読いただければ幸いです。
プロセス思考=物事を順序立てる
プロセスというのは、「物事の順序」です。
物事を分解する粒度(=粒の大きさ)は、ぶっちゃけなんでもいいです。とても大きな「粒」だと、バリューチェーンってやつも、プロセスですし、小さな「粒」だと、料理を作るときの”下ごしらえ” ”調理” ”盛り付け”になるでしょう。それらを「順番」に並べることにより「漏れない」ということがとても重要なんです。
大きくても、小さくてもいいから、とにかく順番で考える。これが基本の考え方になります。
粒度を変えてみる
順番を一度決めたら、粒の大きさを変えてみることで、取り組んでいる「課題解決」に最適な「粒」にしていきます。
最初の「粒」が小さすぎたら、束ねて大きくしてみる。
例)包丁をだす→肉をまな板に置く→1cm幅に切り分ける→塩を振る ・・・
は「小さい粒」なので「下ごしらえ」と括る。
最初の「粒」が大きければ、細かくしてみる。
例)合コンに行く→出会う→デートする→付き合う は「大きい粒」なので「出会う」を分解します。具体的には、
自己紹介で盛り上げる
→自分を印象付ける
→相手に興味があるフリをする
→好きな料理などを聞き出して「感性が合う」と誤解させる
→「感性にあった」デート案をいくつか提示して反応を探る
→興味を引いたネタをベースに「今度」行かない?と誘う
→また誘うから、と連絡先を貰う
→その上で、日程まで押さえてしまう
という「順番」「流れ」として捉えてみる、ということになります。
プロセスは横軸。では、縦軸をどうするか?
ちなみに、プロセスに砕く(横軸)と、次は、縦軸を何にするか、という話になりますよね。
基本形は「誰が(人・部門・会社など)」です。
その縦横マトリックスの中に「何をするの?」を入れれば、業務フローになります。「どんなお金が発生するの?」を入れれば、費目の関連性分析ができます。「台詞」を入れれば、演劇のプロットが書けます。
結構万能な「思考の型」ですので、”MECE”に悩む人は、猫も杓子も「プロセスに砕いてみる」ことを心がけてみてはいかがでしょうか。