本記事は、株式会社ギックスの運営していた分析情報サイト graffe/グラーフ より移設されました(2019/7/1)
目次
データ規模や分析方法によっては高価なデータベースやBIツールは必要ない
データ分析を行おうとした時、世の中のトレンドや他社の導入事例から高価なデータベース(DB)やBIツールを導入し、専門知識を持つデータ分析者を雇う必要があると思っている方も多いと思います。しかし、データ規模や分析方法によっては、Excelやフリーソフトなどで十分対応することができます。今回は、過去の記事をご紹介しながら、DBなしでデータ分析を行う方法についてご紹介したいと思います。
まずは何を分析するかを考えよう
データ分析を行う前に確認するものは、分析対象となるデータのファイル数と行数です。多くのデータファイルを組み合わせる場合や、一度に100万行以上のデータファイルを検索・集計などをする場合は、DBやBIツールの導入を検討する必要があるかもしれません。これから、高価なソフトやサービスなどを導入するまでに、段階的に検討する方法の一例を紹介します。
Excelだけでも十分データ分析ができる
以前のExcel(2003以前)では65,536行までしかデータを持つことができませんでした。しかし、Excel 2007以降は、1,048,576行までデータを持つことができ、多少大きなデータでも分析できるようになってきました。まずは下記の記事を読んで、Excelでできる事から初めて、本当に高価なDB環境やBIツールが必要かを考えて見ては如何でしょうか?
Excelによるデータ分析
クロス集計の落とし穴
無料でも十分使えるBIツール
上記のようにExcelでもそれなりのデータを分析することができます。しかし、データ量(特に行数)が多くなれば、Excelに掛かる負荷が大きくなり、Excelがフリーズ(処理が返ってこない)状態になる可能性があります。
これらを解決するために無償のBIツールの導入を検討してみては如何でしょうか? 最近では、有償版のBIツールを利用してもらうため、Qlik Sense DesktopやMicrosoft Power BI Desktopなどの非常に高機能な無償のBIツールが簡単に導入できます。
その中でMicrosoft Power BIシリーズは、無償でBIツールの分析結果をパソコンやスマホアプリに公開する機能まで持っています。
最後のデータベースの導入を検討しよう
Excelや無償のBIツールでも対抗できないデータ量、または複雑なデータ結合が必要な場合はDBを導入を検討しましょう。
自前で高価なサーバーにDB環境を構築する方法もありますが、サーバーの購入費用や環境構築作業が必要になってきます。それらの負担を軽減するために「クラウドデータベース」の導入を検討してみては如何でしょうか?
「クラウド」と聞いた場合、最先端で手を出しにくい印象があるかもしれません。しかし、DB環境を全て揃えるより、数少ない操作でDB環境を整えることができるクラウドデータベースの方が圧倒的に簡単です。また、クラウドサービスは、利用時間による課金のため初期導入費用を抑えることが可能です。
更に将来、業務の拡大などにより、DBの容量や処理性能のグレードアップが必要になった場合もクラウドデータベースなら簡単に行う事ができます。
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