本記事は、株式会社ギックスの運営していた分析情報サイト graffe/グラーフ より移設されました(2019/7/1)
「レシート(=購買)」を「場所」や「時間」で集計することがPOS分析の基本
レシートに紐づく「場所」と「時間」
レシートには、ほぼ必ずと言っていいほど「レシートが発行された場所」に関する情報と「レシートが発行された時間」に関する情報が記録されています。
このレシートの例ですと、赤線で示した『セブンイレブン○○店の2番レジ』が「レシートが発行された場所」、青線で示した『2015年04月28日(火) 13:43』が「レシートが発行された時間」に関する情報です。項目としては場所は「小売店名」「店舗名」「レジ番号」に、時間は「日付」「時刻」に分かれていますが、これは場所や時間の粒度(単位)によって項目に分割しているだけで、実際には場所はある一点ですし、時間はある一瞬です。
ある一点の場所である一瞬の時間に発行されるレシートは1枚のみなので、「場所」と「時間」でレシートを特定することができるはずです。本記事のレシートの場合、「場所」は「レジ」なのである一点の場所となっていますが、「時間」は「分」までである一瞬の時間とはなっていないため、厳密には特定できません(朝のコンビニなどでは1つのレジで1分間に2組の客へレシート発行が行われることもあるでしょう。これが秒まで記載れされたレシートであれば、「場所」と「時間」でレシートを特定できると言えるのでしょう)
また、ここでは「レシートが発行された場所」「レシートが発行された時間」と書きましたが、記事『人ごとの「レシート枚数」から「優良顧客」を判断する|レシートから考えるPOSデータ分析(12)』に書いた通り「レシート=購買」なので、「場所」と「時間」により「購買」を特定できると言い換えることもできます。
レシートを「場所」・「時間」で集計する
このように、「レシート=購買」には、「場所」と「時間」が紐づいています。この「場所」と「時間」で「レシート=購買」を集計するという作業が、POS分析の基本となります。
例えば、レシートを「店舗」という場所で集計すると、店舗別のレシート枚数(=総決済回数)やレシート金額の合計(=総売上)がわかります。店舗間で集計値を比較することで、店舗の実力を分析できるでしょう。また、「レジ」という場所で集計すれば、レジの稼働効率がわかるはずです。
一方で、レシートを「曜日」という時間で集計すると、曜日別の店の利用傾向がわかります。また、「時間帯(深夜、朝、昼、夕、夜)」という時間で集計することもできます。
POS分析を行うときに、レシートをどのように集計しているかを考えると、体系的に分析を行うことができるでしょう。