本記事は、株式会社ギックスの運営していた分析情報サイト graffe/グラーフ より移設されました(2019/7/1)
自動で答えが出てくるほど、世の中は甘くない
本日は、オートバックスのマーケティングオートメーションの導入に関する記事をご紹介します。
記事概要
オートバックスは、マーケティングオートメーションと統計解析ソフトを連携させることで、キャンペーンの結果、店舗やECサイトでの商品購入率(CVR)を55%向上させる、という劇的な効果を得ることができました。
オートバックスセブンは、マーケティングオートメーション(
MA)ツールと統計解析ソフトなどを連携させてマーケティングプラットフォームを構築し、 マーケティング施策の高度化を急いでいる。すでに既存顧客を対象に昨年実施したキャンペーンでは、 システム導入前と比較して、キャンペーンを起点に店舗やEC(電子商取引) サイトでカー用品などを購入した人の割合を示すCVR( コンバージョン率)が55%高まるといった成果を上げている。
約860万人のアクティブユーザーがいるポイントカード会員に向
具体的な施策の例としては、店舗での購入経験はあるものの、タイヤ交換や車両点検などの店頭サービスを利用していない顧客を抽出し、その顧客に対するDM告知および、反応が無い顧客に対するメールやプッシュ通知での再訴求によって、店頭サービスの利用促進を行ったと、記事では紹介されています。
鍵は、「人の頭で考える」+「人の手で補う」
「MAはシナリオの自動実行ツールというイメージが強いが、
同社はさらにディスプレイ広告とPOSの連携も計画しているとのことですので、この試みが実現すればさらにユーザー行動の理解が深まり、
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MAツール活用の可能性
今回の事例で取り上げられたような、シナリオを構築し、
検討期間が長い商品と考えると、例えば自動車や転職、住宅、保険などへの適用が考えられます。
自動車の場合であれば、
マーケティングオートメーション/MAツールという言葉は、他のツール類と同様に「答えを与えてくれる魔法の杖」だと思われてしまっているように感じます。(その結果、実際には思った通りの効果を得られていないケースが散見されるのでしょう。)しかしながら、何のために用いるのかという「目的ベース」で考えることで、様々な業界において非常に役立つのではないでしょうか。