株の取引情報を取得|オープンデータを活用しよう(第4回)

AUTHOR :   ギックス

本記事は、株式会社ギックスの運営していた分析情報サイト graffe/グラーフ より移設されました(2019/7/1)

日本取引所グループ(JPX)から株の取引情報を取得する

前回までは総務省などの官公庁の統計データを取得しましたが、今回は民間企業である日本取引所グループ(JPX)から株の取引情報を取得します。

日本取引所グループとは

株式会社日本取引所グループは、東京証券取引所グループと大阪証券取引所(現・大阪取引所)の経営統合に伴い発足した持株会社です。ホームページには基本的にマーケットニュースなどの現在の情報が中心に掲載していますが、月末を中心に統計情報をまとめ、公開しています。

株の取引情報の取得先

日本取引所グループのホームページの左端メニューの「マーケット情報」から、様々な情報を取得できます。ただし、データ分析することを目的に作成された情報でないため、Excelファイルもありますが、公開されている情報の大半は、PDFファイルやHTML(ホームページの記事)のため、加工して利用する必要があります。この時の加工とは、PDFファイルやHTMLの表の部分をドラック&ドロップで選択コピーし、Excelなどに張り付けて、体裁を整える作業です。
また、ほとんどの統計データは過去の情報は少なく、個別株価情報につては前月末の株価情報しかありません。過去の株価情報を取得する場合は、日本取引所グループのホームページ以外から取得する必要があります。

有料情報も存在する

日本取引所グループのホームページの無料で見ることができる情報には、限界がありましたが、リアルタイム情報や詳しい統計情報、会社情報などを有料で公開しています。リアルタイム情報の場合は、1秒単位の情報になり、データ取得と解析を行うツールの開発が必要になりますが、詳しい株の情報があれば、データ分析の幅も広がります。また、これらのホームページで公開されている情報をホームページなどで公開する場合は、規約がありますのでご注意ください。

連載/関連記事リスト:オープンデータ活用
SERVICE