本記事は、株式会社ギックスの運営していた分析情報サイト graffe/グラーフ より移設されました(2019/7/1)
データ分析に高価なパソコンは不要。最適なパソコンを考える
パソコンのスペックは、専門用語が多すぎて、全然、分からないという方も多いと思います。用途によってパソコンの選定方法も変わりますが、今回は、データ分析に必要なパソコンの性能について記載します。
データ分析に必要なパソコンとは
OSはWindows
Windowsは、日本でもっとも使われているOSです。そのため、OfficeやTableauなどのWindowsに対応しているデータ分析ソフトも多いです。しかし、Mac OSの場合、対応しているデータ分析ソフトの数がWindowsより少ないです。そして、最新のデータ分析ソフトは、Windows版を対応後にMac OS版を対応する場合が多いです。最新のデータ分析ソフトを使いたい場合、OSはWindowsが良いです。
高価なCPUは要らない
CPUの種類は多くありますが、データ分析の処理速度は、CPUの値段比例しません。Core i7などの高価なCPUは、画像処理や3Dゲームなどを目的に開発されているため、データ分析では値段に見合った処理速度は望めません。ExcelやTableauなどを使用し普段のデータ分析なら、事務パソコンの中級クラス(Pentium)ぐらいの性能でも問題ありません。(CPUの種類は下記参照)
メモリ容量は重要
メモリ容量は、パソコンの作業量に比例して多く必要とされます。ExcelやTableauなどのデータ分析ソフトは、データファイルをメモリに展開して、データ分析処理を行います。そのため、使用できるメモリ容量が少ないと、動作が遅くなったり、ソフトが起動しないなどの症状が発生します。データ分析を行うパソコンで必要なメモリ容量は、64ビットOSの場合は8GB、32ビットOSの場合は4GBは欲しいです。これは、32ビットOSより64ビットOSの方が、OSが常時使用しているメモリが多くなるためです。また、32ビットOSは、一部を除き4GBまでしかメモリを認識できないため、それ以上のメモリを搭載しても無駄になってしまいます。
外部記憶装置
外部記憶装置(ハーディディスク)の記憶容量は標準的な500GBもあれば、データ分析処理には十分です。あえて、外部記憶装置を選択するの場合、ハードディスク(HDD)ではなく、ソリッドステートドライブ(SSD)にした方が、データの移動に掛かる時間が短縮できるため、結果、データ分析時間は短くなります。
無駄な機能は要らない
グラフィック機能やタッチディスプレイなどの直接データ分析処理に必要の無い機能は要りません。
データ分析用のパソコンの購入方法
一般的な家電量販店で売っているパソコンの大半は、家庭用で使われるパソコンであるため、デザインやインストールされているソフトの金額が加算されます。そのため、実際のパソコンの性能より、若干高いことがあります。パソコン専門店やメーカ直販サイトなどから性能を比較して購入することをお勧めします。
(パソコンの詳しい選定方法は下記参照)
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