本記事は、株式会社ギックスの運営していた分析情報サイト graffe/グラーフ より移設されました(2019/7/1)
目次
「クラウドデータベース」で、データベース管理は劇的に楽ちんになる
以前、クラウドについて説明させていただきましたが、それを受けて、本連載では、クラウドベンダが提供しているサービスについて説明していきます。前回の「クラウドストレージ」に続いて、今回は「クラウドデータベース」です。
クラウドデータベースは「データベースマネージメントシステム(DBMS)」をクラウドベンダが提供する
まず、ここで述べる「データベース」とは「データベースマネージメントシステム(DBMS)」を指します。こちらの記事でDBMSについて述べていますが、DBMSとは「外部からのデータ検索など問い合わせに対してユーザが目的とするデータを回答する」というシステムです。クラウドデータベースはこのDBMSをクラウド上から利用できるようにするサービスです。
このサービスはメリットはユーザにとってすごく便利なサービスです。どんなふうに便利かというと、
データベースを自分でインストールする必要がない
上記の通りDBMSはシステムの一種です。つまり誰かがインストールをしなければ機能を利用することができません。クラウドデータベースの登場前は、これをシステム開発チームが行っていました。インストール作業はパラメータのチューニングも含めて負荷の重い作業でした。クラウドデータベースはDBMSの機能がサービスとして提供されているので、結果的にインストール作業が済んでいることになります。
バックアップ機能が標準で提供されている
自分でDBMSをインストールしてDBサーバを構築した場合、DBMS内に保存されているデータのバックアップ処理は自分で行わなければなりません。クラウドデータベースはこのバックアップを自動で行ってくれています。しかもバックアップの際にDBMSを停止する必要がありません。これらのメリットはシステムを構築する上で非常に大きなものとなります。
利用料金は時間とデータ容量できまります
利用時間の課金は1時間数円から、容量の課金は1ギガのデータを一ヶ月格納して20円弱から、これらの合算金額で月々請求されます。
具体的なサービス名は?
Amazon Web Services社(通称AWS)が提供する「Amazon RDS」、Microsoft社が提供する「Azure SQL Database」といったサービスが有名です。弊社でもこれらのサービスを実際に使用しています。
【以下、クラウド関係の連載記事】
- クラウドとは?(データ分析用語を解説)
- 仮想コンピュータとは?(クラウドサービス解説)
- クラウドデータベースとは?(クラウドサービス解説) (本編)
- クラウドストレージとは?(クラウドサービス解説)