仮想コンピュータとは「可変スペックの便利なコンピュータ」|Amazon EC2、Azure Virtual Machines・・・クラウドサービスとはナニモノか?

AUTHOR :   ギックス

本記事は、株式会社ギックスの運営していた分析情報サイト graffe/グラーフ より移設されました(2019/7/1)

「仮想コンピュータ」は、”スペックの増減が自由なコンピュータ”である

以前、クラウドについて説明させていただきましたが、今回から数回にわたってクラウドベンダが提供しているサービスについて説明していきます。今回は「仮想コンピュータ」です。

もしコンピュータを100台使えたら!?

みなさんは「もし自分がパソコンを100台持っていたら?」と考えたことはありますか?個人では「そんなことしてもメリットがないから考えたこともない。」とお考えの方がほとんどだと思いますが、例えばネットで商売をしている会社さんには「安売りセールの時だけネットで注文を受け付けるコンピュータを増やしたい。」とか「新製品の発表直後のときだけ、ネット上のホームページ閲覧用のコンピュータを増やしたい」と考える方も多いのです。こんな時役に立つのが「仮想コンピュータ」なのです。
「仮想コンピュータ」とは、「物理的な姿(=コンピュータの箱)を持たないコンピュータ」で「箱を持たないがゆえに簡単に増やせる(もちろん減らせる)」コンピュータの事です。
クラウドベンダは「仮想コンピュータをユーザがインターネット越しに自由に使えるサービス」を提供しています。
このサービスはメリットはユーザにとってすごく便利なサービスです。どんなふうに便利かというと、

お金は使った時間分しかかかりません

ほとんどの場合「1時間つかったらいくら?」という料金体系になっています。料金も非常に安くて「一台の仮想コンピュータを1時間使った時の料金は約2円」というメニューもあります。しかも「無料利用枠」という仕組みを持っているクラウドベンダもあって、その枠内であれば「サービスを使ったけれど請求金額は0円!」という利用シーンも可能なのです。1週間のインターネットキャンペーンの為にコンピュータをわざわざ買ってきたり一ヶ月のリースをしたりする必要はないのです。

増やしたマシンはすぐ使えます

「コンピュータを増やしたい!」と思ってから、早ければ数分後には仮想コンピュータを利用することができます。仮想コンピュータは、利用する際にコンピュータの箱が来てセットアップが始まる訳ではないので、このようにスピーディーなサービスの利用が可能なのです。

マシンを増やしても置き場所は増えない

100台のコンピュータをオフィスに置いたらたちまち部屋がいっぱいになってしまいますよね?このサービスを使えば仮想コンピュータは何台でも部屋に必要なのは自分のパソコンだけです。もちろん100台分の電気代もかかりません。

具体的なサービス名は?

AWS社が提供する「Amazon EC2」、Microsoft社が提供する「Azure Virtual Machines」といったサービスが有名です。弊社もビッグデータを分析する際に、処理を行うコンピュータを増やしたい場合があります。そんな時にこれらのサービスを実際に使用しています。

【以下、クラウド関係の連載記事】
  1. クラウドとは?(データ分析用語を解説)
  2. 仮想コンピュータとは?(クラウドサービス解説) (本編)
  3. クラウドデータベースとは?(クラウドサービス解説)
  4. クラウドストレージとは?(クラウドサービス解説)
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