ときめき or NOT ときめき, that is the question.
みんな、こんまりってますか?僕は、こんまりってます。本日は、相当前から話題になっていて、昨今はNetflixで世界に羽ばたいていったという、今更取り上げるのも心苦しいくらいの有名な一冊「人生がときめく片づけの魔法(改訂版)」を取り上げます。
もう古い、そう思ったあなたは、「火の鳥」と「人月の神話」のことを思い出すべきですよ。温故知新。いい言葉です。
これは、宗教書です。
そもそも、この本を「片付けノウハウ本」だと思っていませんか?まずは、その認識を改めてください。この本は「宗教書」です。聖書と同じ棚に並ぶべきものです。
教祖様のありがたい教えを引用させていただきます。ありがたく拝聴(拝読)するように。
片づけはたんなる手法であって、それ自体が目的ではありません。本当の目的は、片づけたあと、どう生きるかにあるはずだと思いませんか。
片付けには二種類あります。「日常の片づけ」と「祭りの片づけ」です。(中略)私がこの本を通してお伝えしたいのは、「祭りの片づけ」を一日でも早く終わらせてほしいといことです。
一生に一度の「祭りの片づけ」を終わらせてしまったあとは、そのきれいな部屋で自分の好きなように理想の生活を送ることができます。モノに押しつぶされそうになりながら暮らしていく生活の中で、本当の意味での幸せを感じることがはたしてできるかどうか、胸に手を当てて考えてほしいのです。
そもそも「捨てるモノをどう選ぶか」が主題になってしまっている時点で、片づけのピントは大幅にずれていると思ってください。(中略)本来片づけで選ぶべきなのは、「捨てるモノ」ではなくて「残すモノ」だからです。
モノを残すか捨てるか見極めるときも、「持っていて幸せかどうか」、つまり、「持っていて心がときめくかどうか」を基準にするべきなのです。
「ときめかないけど、捨てられない」モノに対しては、一つひとつ、その本当の役割を考えてあげること。すると、意外なほど多くのモノが、すでにお役目を終えていることに気づくはずです。
家の一角に「マイ神棚」を作ってしまいましょう。(中略)私の片づけの裏テーマは「お部屋を神社のような空間にすること」。つまり、自分が住む家を清らかな空気の漂うパワースポットにすることなのです。
この「モノがなくても、どうにかなるんだな」という感覚、一度分かってしまうと生きることがグッとラクになります。
本来、片づけとは人とモノとおうちのバランスをとる行為であるはずです。
おわかりいただけましたよね。そうなんです、本書は、「どう片づけるか」なんて些細なことは語っていないのです。「どう生きるか」を常に語っているのです。すごい。強い。
ときめかぬモノには死を
実際、この本を読み、感銘を受けた僕は、早速、教えを実践することにしました。モットーは「ときめき or DIE」。
洋服のときめき判定
教祖様の教えに従い、まずは洋服に取り掛かりました。部屋の真ん中に、あらゆる服を積みあげる・・・と、確かに大量だ。これはヤバい。っていうか、積み上げる途中で「明らかに着ない服」が目につく。教祖様の教えには背くことになるが、この時点で廃棄だ。えいっえいっ。あっというまにビニール袋が1つ満杯。さらば。
が、全部出し切って選別しようと思ったものの、7割程度を積み上げた時点でかなりなボリュームになり、しかも、日曜の夕方から始めたせいで「ときめき判定」の手前でタイムアップ。続きは翌日以降に・・・としてしまったが運の尽き。月曜からは連日連夜の仕事&飲み会で全く片づけられない。酔っぱらって家に帰って洋服の山を見ると心が痛む。ぐぬぬ。
ということで、またもや教祖様の教えに背き、一旦、「ときめき判定」プロセスに入ることに。ときめき or NOTときめき。あー、ときめかないな。ぜんぜんときめかない。買ってから1回しか袖を通してないけど、ときめかないものは仕方ない。ぽいっ。ぽいぽいっ。あっという間にビニール袋が2つ満杯。さらばさらば。
真ん中に積み上げなかった衣類も含めて、当初の半分程度に減った感じ。これは、まだまだ減らせるな、という確信を得ました。
洋服の収納
立てる収納。はい。立てますよ。パタパタっと折ってね。ひょいっと立てる。なるほど。これはかなり片づく。っていうか、そもそもモノが減ってるから収納できちゃう。ああ、これ、書いてある通りに全量に対してガチンコときめき判定したら、本当に片づくな。間違いない。
で、さらに「明確な意図を持って選別した」から、「次にモノを買う時に、惰性/勢いでは買わないぞ」という強い意志が芽生えてるのが分かる。神が私と共にあるのが分かる。ありがとう、ときめき神。
これから、書類と本
本来なら洋服を100%やりきるべきなんですが、ひとまずは足の踏み場が確保されたし、洋服の散らかり具合は激減したので、次のステップである「書類」と「本」に手をつけることにしました。(洋服は、他のモノを片づけた後に、もう一度こんまろうと思っています。)
書類については、シュレッダーを買いました。昔から、シュレッダーが欲しいと思いつつ、なんとなく踏ん切りがつかなかったんですが「明らかに必要」となるとしれっと買えるモノですね。
だって、この宗教では「書類は全捨て」が基本なんですよ。シュレッダーなしで乗り切れる気がしないっすよ。
まだまだ道半ばですが、少しずつこんまっていく所存です。
食べ物も、飲み物も、付き合う相手も同じ
さて、このこんまりプロセスを通じて「ときめきを感じるモノだけを選ぶ」という感覚を自分のものにしていくと、あなたの中に「普遍的なときめき基準」ができあがります。
これは、決して、洋服や本という「耐久消費財」だけに適用可能なものではありません。
そのスナック菓子に、ときめいてますか? そのインスタントラーメンに、ときめいてますか?ビールに、チューハイに、ハイボールに、ワインに、日本酒に、ときめいていますか?ときめくかどうか、を考えると、食生活も変わるはずです。
あるいは、仕事はどうでしょう?友人関係はどうでしょう?
教祖様は「はじめに」でこんなことを書いています。
「片付けで人生が変わるなんて、大げさな……」と思われるかもしれませんが、本当です。
「子供のころからの夢に気づき、会社を辞めて、なんと起業しちゃいました」
「ずっと迷っていたけれど、離婚に踏み出しました」
「会いたいと思っていた人から、なぜか連絡がくるようになりました」
「自分に自信が持てるようになって、いつでも心がおだやかです」
「夫婦の仲がなぜかよくなりました」
「今あるモノを捨てるだけで、こんなにも自分自身が変われることに驚いています」
「なぜか三キロやせました」これらは毎日のように私のお客様から寄せられてくる声の一例です。
食生活が変われば、3キロくらい痩せるでしょう。仕事にときめかなければ、転職や起業もするでしょう。パートナーにときめかなければ、離婚もするでしょう。そして、ときめくもの、ときめく人にだけ囲まれて生きていれば、あなたの魅力は増します。そして、あなたがの人生が充実すれば、周りの人に対してもきっと優しくなれることでしょう。(そして、あなたがパートナーからこんまられるリスクも減るでしょう。たぶん。きっと。)
本書を読み、モノを片づけ、あなたのまわりの「ときめかない何か」をすべからく遠ざけていくことで、ぜひ、あなただけの幸せを手にしてください。
ときめき神の御心のままに。 May the Spark JOY be with you.