第2回:英語学習のコツ/英語はリズムと強弱だ!|「きこえ~ご」を使ったギックス全社員の英語力向上プロジェクト

AUTHOR :  田中 耕比古

英語リスニングトレーニングに参加してみました!

(本企画は、楽しくみにつく英語学習アプリ「きこえ~ご」を提供する株式会社ReDucateから学習ログデータの提供を受けつつ、法人契約でサービス使用料を支払ってガチで英語力向上に取り組むプロジェクトです。)

先日、ReDucate社が主催する「きこえ~ごpresents 効果的な英語リスニングトレーニング」に参加し、どのように英語学習を進めるべきかに関する多くの学びを得てきました。英語力を向上させるためには、正しい学習方法が重要だなと感じましたので、本日は、そのあたりを共有させていただきます。

S.M.A.R.T なゴール設定をしよう

まず、大切なことはゴール設定です。セミナーでは、SMART(スマート)というゴール設定の基準を教えていただきました。

  • S: Specific(具体的な)
  • M: Measurable(計測可能な)
  • A: Attainable(達成可能な)
  • R: Realistic(現実的なスケジュールで)
  • T: Timely(期限をもうけた)

弊社の場合、

  • S: Specific(具体的な) → きこえ~ごアプリで学習する
  • M: Measurable(計測可能な) → 学習によって獲得するEP および 日数を基準とする
  • A: Attainable(達成可能な) → 月に半分程度は1日20~30分程度実施する
  • R: Realistic(現実的なスケジュールで) → 同上
  • T: Timely(期限をもうけた)→ 毎月、月末に実績を評価する

ということになります。うん、大丈夫そうですね。

英語は ”リズム” と ”強弱” だ!

セミナーでは、「英語らしさ」「英語っぽさ」についても語られました。このパートでは、非常にためになることが色々とあったのですが、エッセンスを(僕なりに)抜き出すと以下のようになると思います。

  • 大事なのは、リズムと強弱。
  • リズムが決まると、文章の長さに寄らず、そのリズムで言い終わってしまう。
  • その結果、省略される音や語が増えてくる。

これは、非常に大きな学びでした。もう少しだけ補足すると、

  • 各単語に「アクセント(強勢)」がある
  • 文章においては、各単語は「内容語=文章の内容を示す言葉」と「機能語=文法構造上のつなぎの言葉」に分けられる
  • 文章全体のリズムを重視すると、「機能語の弱勢=非アクセント部分」の音が省略される

ということになります。

セミナー内で具体的に示された例文「 I need to go home early because my parents are visiting. 」において、太字部分が内容語=省略してはいけない単語です。(つまり、「早く 行く 両親 来る」ということは、絶対に伝えないといけないわけですね。)そうすると、他の言葉は「機能語」ですから、リズムを優先すると音が消えていくことになります。とはいえ、各単語のアクセント部分は消してはいけないので、例えば「because(ビカウズ)」は「cuz(カズ)」とアクセント部分のみに”音”が省略される、ということになるというのです。

わーお。目から鱗。

「聞き取れないんじゃなくて、言ってないんだ!」ということだったんですね。こういうテクニックを、あまり認識しないで学習していたので、今回のセミナー参加は、非常にためになりました。

きこえ~ごは、英語学習教材として適正か?

さて、前述した「SMARTな目標設定」に対して、きこえ~ごが、最適なツールなのかについても、セミナーでは論じられました。

 「流れ」に理由がある

きこえ~ごというアプリは、「EFL、すなわち、”外国語としての英語”を学ぶ人」を対象としています。そして、そういう人たちが「興味のある内容」の「本物(現実世界)」の英語を「(それなりに)理解可能」な状態で、「文字+音声の両方のモード=目+耳の両方から取り入れる」ということを目指しています。

それに際して、以下のような流れで動画学習は進みます。

  • 導入ステップ:興味のある動画を(自分で)選ぶ → その動画を視聴する(耳を使う) → わからなければ字幕付きで視聴する(目も使う) → 動画に関する質問に答える
  • キーポイント学習:そこで使われる単語の意味を学ぶ → その単語のスペルやアクセントを学ぶ → 文中のどこに使われるのか学ぶ →  文章全体の語順を ”聞いた通りに” 並び替える
  • リスニング学習:動画の内容通りに、”聞いた通りに” 単語を並び替え
  • ディクテーション学習:動画の内容通りに、”聞いた通りに” 全ての文章のスペルを入力する

つまり、導入ステップにおいて「興味のある動画を選ぶ」ということや、分からないときには「字幕も併用する」ということで、EFLに最適な学習環境を作り上げているわけですね。

また、キーポイント学習、リスニング学習、ディクテーション学習を進めていく中で、「単語を知る」「文章の構造を知る」「文章そのものを”音”のカタマリとして認識する」「認識した”音”のカタマリを、スペルとして落とし込む」という一連の流れで、英語で語られる文章(=動画)全体を、深く理解していくことになります。

面白いもので、この流れに沿って幾つかの動画を学習し、それらのディクテーション(聞き取り→スペル入力)をやっていると「(文法の理解等はさて置いて)聞き取れた単語を聞き取ったまま入力してみると、意外と正解している」ということに気づきます。つまり「まずは、聞き取れるようになってきている」わけです。これは、結構な驚きですし、自分自身の進歩が伺えて面白いです。

動画の再視聴によって「効果の実感」が得られる

ディクテーションまで終わると、その動画の学習は一旦完了するわけですが、その後、しばらくしてから、その動画を再度「視聴」すると、聞き取り力が確認できます。一時的に能力が上がっただけだったのか、その英語のセンテンスが自分の血となり肉となっているのか、がわかるわけです。

個人的な感覚としては、難易度が高く学習に苦労した動画ほど、意味が分からない単語も含めて「印象に残っている文章」が結構あるなと感じます。そういう文章が頭に浮かんだ動画に対しては、(既に一度終わった)ディクテーション学習に再チャレンジすると、自分の苦手な”音”(聴きにくい音や言い回し)が見えてきます。

一度取得した動画を、定期的に視聴するのは、英語力が上がっているのかどうかの「実感」を得るのに適しているなと感じます。

違う動画、違う構文で、同じ用法を学ぶ

また、複数の動画で学習していく中で、「どういう単語が、どう使われているか」ということ、および、「どういう文法構造で語られることが多いか」などが見えてきます。

さらに、発音についても、省略されやすい音(もしくは、自分には聞き取れない音)が、どういうものなのかが分かってきます。これらが、自分の中にノウハウとして蓄積されていくのは「英語を聞き取る」ということにおいて、非常に良い効果を生んでいると思います。

集中力の続くところまで、で一旦やめる

人の集中力は、大体30分程度しか持続しません。そういう意味では「SP(Study Point)」が枯渇するあたりが、ちょうど集中力の切れ目、ということになります。これはつまり、ダイヤを使って体力回復をしなくても「効率的な学習」という観点では問題が無いということを意味しています。

また、SPが回復したころに再度学習する、ということも「忘却曲線」に抗う意味でも効果的です。(つまり、いわゆるソーシャルゲームの「もっとやりたければ課金しろ」というものとは異なり、効果的な学習量とその感覚を実現するためのエネルギー消費と言えそうなわけですね。面白い。)

モチベーション維持を「アイランドづくり」で

さらに、アイランド=島をつくる、というゲーム要素は、「学習状況を可視化する」ということに直結しています。学習をしていくなかで、自然と、あらかじめ設定された「ミッション」をこなしていくことになります。

そのミッションの報酬は、基本的に「アイランドを発展させるための何か」です。具体的には、「建物」「デコレーション」「(建物を進化させるための)コイン」の3種類です。学習する=ミッションをこなすことにより、「建物」を獲得し、その建物を「コイン」で進化させていく。さらに「デコレーション」を配置して、見た目を自分好みにカスタマイズしていく。ということを繰り返すわけですね。

その結果、「アイランドが発展している=学習を真面目にやっている」という証になるわけです。そして、反対にいえば「アイランドを発展させたい」ということをモチベーションにして、英語学習に励む、という効果が見込める、ということです。

上記を踏まえると、きこえ~ごを用いた英語学習は「英語を文章の形で頭の中でイメージする(捉える)」ということには非常に適しているなと感じます。また、モチベーション維持の工夫も凝らされているので、弊社メンバーの学習モチベーション維持にも(一定の)効果が見込めるのではないかと思っています。(※ このあたりは、月末の「実施状況分析」を見て検証していきたいところですね。)

ということで、今月もあと数日。社員一同、頑張って英語力UPに努めていきます!

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