アクアリウムプロジェクト ~メンテナンスフリーへの挑戦~/ベンチャー企業の快適オフィスづくり
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- POSTED : 2015.06.07 10:10
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目次
メンテナンスの回数を少なくすることで、オフィスでも熱帯魚は飼える!
私たちの作業は、非常に頭を使う仕事が多く、たまに思考の壁にぶつかります。そんな時、近くに生き物がいるとフリーズしかけた頭を解きほぐしてくれます。しかし、熱帯魚の世話は、お金や時間が掛かるからオフィスで導入は無理!っというのが一般的な考えです。これから、ご紹介するのは、それらのコストを抑えたアクアリウムの導入事例です。
きっかけは思い付きだった
年末のある日、弊社のA氏から「オフィスを快適にするための提案募集!」といった旨のメールが送信され、私が軽い気持ちで熱帯魚導入を提案してしまったのが始まりです。その結果「いきもの係り」となり、半年間によるプロジェクトが始まりました。
アクアリウムのコンセプトを考えよう
熱帯魚と一言で言っても、100種類以上の品種があります。例えば、アロワナのような大型魚を飼う場合は、水槽は大きく、水草は入れることはできません。そこで、下記に2点に絞り、飼う魚を絞るところから始めました。
一つ目は水槽の規模です。当初、計画では、一般的な幅60cmの水槽の導入を検討しました。しかし、置く場所がないことから断念。20cmの立方体の水槽を購入することになりました。これによって、水槽に入れることができる魚は、7cm以下の小型魚に限定されました。また、活発に動く魚も飼えなくなりました。
二つ目はメインとなる生き物です。数人の社員の意向から、水草メインの水槽にしました。これによって、水草を育てるための光が必要になりましたので、小型のLEDライトを購入しました。最近のLEDライトは、技術の進歩で小型でも十分明るいようです。水草も様々な種類がありますが、丈夫な種類を5種類ほど購入しました。また、水草が主役となりますので、水草を傷めるような魚を飼えなくなりました。
以上のことから、大体のコンセプトが固まりました。そして、今回、一番の問題となるのが水槽の大きさです。これを解決する方法として、水槽を底、中層、水面の3層に分け、それぞれの魚の住み分けを行うことにしました。「魚の住み分け」とは、それぞれ魚種の活動範囲の中心のことです。日本の池を例にすると、ナマズは底、金魚は中層、メダカは水面などを中心に活動しており、これが活動範囲になります。この3層を意識して、魚を投入することで、まんべんなく魚を自由に泳がせることができるようになります。
メンテナンスフリーへの取り組み
魚をオフィスに導入する際に、1番の問題になるのが、管理工数です。しかし、弊社では、殆ど放置状態です。たまに、蒸発した水を補給しますが、定期的に手入れを行わず、綺麗な状態を保っています。それは何故かを記載します。
エサの自動化
オフィスには365日毎日、人がいるとは限りません。土日祝日もあれば、正月休みもあります。その中で、魚にエサを与えるためだけに休日出社するのは、労力の無駄です。そのため、弊社では、自動給餌器(フードクロックFC-002D)を導入しました。これを使用すると、毎日決まった時間に同じ分量のエサを与えてくれます。これで、毎日エサを与える作業が減りました。
掃除の最小化
魚を飼っていると、何かと面倒なのが掃除です。ゴミを吸いだしたり、水槽のガラスを磨くことを毎週行う必要があります。しかし、自然界を見たとき、これらの作業がなくても綺麗な状態を保ってます。それは、これらのゴミを処理してくれる生物が存在しているからです。よって、この生物を水槽に導入することによって、生態系が循環するのです。弊社の水槽には、下記の生物を入れることにより、掃除の必要が、ほとんど無くなりました。
現在の様子
現在、グッピー、ネオンテトラ、アカヒレ、コリドラス、オトシンクルス、ミナミヌマエビを合わせて20匹前後を飼育中です。プロジェクト開始から半年経ちますが、浄化槽フィルターの掃除もなく、ガラス磨きもほとんど行っておりません。メンテナンスというと、週1ペースで蒸発した水の追加と、月1ペースで伸びた水草の植え替えぐらいです。完全なメンテナンスフリーに至らなくとも、仕事には全く影響しない範囲の作業工数です。
そして、グッピー達から子供が生まれ、3、4匹ほどスクスク成長中です。水槽の下を覆っている藻状の水草と水面の金魚草が、稚魚たちの良い隠れ家になり、5mmぐらいまで育ってます。
アクアリウムに時間と費用は必要ない
ここまで、ご立派なことを記載しましたが、アクアリウムを投入すること自体は難しいことではありません。楽天市場などでは、熱帯魚入門用の水槽セットも売ってます。また、熱帯魚、水草もネットから購入可能ですので、オフィスから一歩も出ずにアクアリウム環境が整います。また、今回、導入した水槽などの機器も1万円前後のため、決して高い経費ではありません。
アクアリウムを導入するために必要なことは、導入前にコンセプトを考え、そのコンセプトを守ることです。あれもこれもと熱帯魚や水草を導入すると、生態系が崩れ、水槽が汚れたり、魚や水草が大量死します。
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