スマホアプリ「ねこあつめ」をやってみた/ニュースななめ斬りbyギックス
- TAG : Garbage in Big “X” Out | ななめ斬り
- POSTED : 2015.03.27 09:09
f t p h l
心くすぐる放置系ゲーム「ねこあつめ」。人を引き付ける理由を勝手に分析。
「おさわり探偵なめこ栽培キット(以下、なめこ)」に続く放置系ゲームのヒットと噂されている、スマホアプリ「ねこあつめ」を「なめこ」と比較しながら、まじめに分析したいと思います。
「ねこあつめ」で遊んでみよう
インストールにご注意
さっそく、App Storeで「ねこ集め」で検索して、検索結果の1番上のアプリをインストール。おや?なにか変だぞ?? 危うく類似アプリの「にゃんこあつめ」をインストールしそうになりました。ヒットアプリは、類似アプリが出ることは珍しくないが、ここまでそっくりなアプリは、珍しいです。そして「ねこ集め」で検索した時、本家「ねこあつめ」より上位に来ることなど、製作者が意図的にやってるとしか思えません。アプリのレビューの書込みを見ると結構騙されている被害者がいるようです。
単純すぎる遊び方
最初のチュートリアルで丁寧に説明してくれます。遊び方は、エサやおもちゃを買って、庭に配置するだけです。後は、猫が遊びに来てくれるのを待ちます。ただそれだけです。
猫が遊びに来た
チュートリアル終了後、すぐに猫が遊びに来ます。ボールを持ってゴロゴロ。。かわいい。。。遊びに来てくれた猫は、お礼として「にぼし」を置いていきます。この「にぼし」は、アイテム購入時のお金の代わりとして使用します。
「なめこ」と比較
ゲーム性
「なめこ」も「ねこあつめ」もゲーム目的は同じで、キャラクターの収集です。しかし、「なめこ」は、キャラクターの数を一定以上集めるミッションや、クリスマス限定などのキャラクターが収集できるイベントがありましたが、「ねこあつめ」には、その要素は全くありません。ただ、淡々と遊びに来る猫を愛でるだけです。
放置性
「なめこ」は、一定時間、育ったキャラクターを放置すると枯れましたが、「ねこあつめ」は放置しても猫は死にません。しかし、猫は気まぐれな生き物です。ずっと1つのおもちゃで遊んでくれないため、こまめにアプリを確認しないと新しい猫には出会えません。そのため、「なめこ」に比べプレイ時間は短くても、アプリの起動回数は増えることになる可能性があります。
依存性
「なめこ」も「ねこあつめ」もキャラクターを集めるという収集欲でゲームを継続します。「なめこ」の場合、全キャラクターの収集完了でゲームは終了しますが、「ねこあつめ」は、猫が動くことにより全キャラクターを集めてもコンプリートしたことになりません。
ボールと遊ぶ猫、袋に頭を突っ込む猫など、同じ猫でありながら、違う表情を見せてくれます。そして、その猫の表情を捉えるため、「さつえい」機能が付いています。ユーザーは、自分のお気に入りの猫が、自分が選んだおもちゃで遊んでくれるまでゲームをやめられなくなる可能性があります。
ビジネス性
「なめこ」は、アプリ自体も無料、かつ、アプリ内課金もないため、広告収入やキャラクターグッズ販売などの間接的な収入でビジネスを成り立たせていました。しかし、「ねこあつめ」は、アプリ内課金による収入と単純です。アプリ内課金で得られる物は「金にぼし」というもので、「にぼし」では、買えないアイテムを購入することが出来ます。
「金にぼし」は、「にぼし」と相互に交換でき、猫もお礼として「金にぼし」を置いていくこともあるため、時間をかければ、アプリ内課金を行わず全てのアイテムを購入することが出来ます。しかし、「にわさき拡張」には「金にぼし」が180本必要です。180本集めるためには、アイテム内課金を行わないと、1か月ほど「にぼし」貯金をすることになります。
早くゲームを進めたいユーザーは、数百円という金額のため、課金してしまうのではないでしょうか?
レッドオーシャンにも勝機はある
「ねこあつめ」は、「なめこ」と比べ、プレイスタイルをシンプルに仕上げることで、誰でも気軽にプレイすることが出来るようになっています。更に、その中で「さつえい」機能などの付加価値を付けることで、ユーザーを飽きさせない工夫が行われています。
しかし、類似の放置系ゲーム、猫をキャラクターとしたスマホゲームは多数存在します。その中で勝ち残った一番の勝因は、大ヒットの放置系ゲーム「なめこ」が下火となり、次に続く放置系ゲームがない、今だからこそ、ここまで急速にヒットしたのではないでしょうか?
今後、「ねこあつめ」は、バージョンアップをして、猫やグッズが増えていくと思います。その中で、如何にユーザーを継続させる工夫を盛り込んでいくか、楽しみです。
f t p h l