ギックスの注目したニュース|2014年まとめ(事業運営 編)
- TAG : Garbage in Big “X” Out | ななめ斬り
- POSTED : 2014.12.30 08:27
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「事業運営」の記事まとめ(2014)
ギックスでは「ニュースななめ斬り」と題して、世の中のニュース記事・できごとを取り上げています。
今回は、2014年にギックスが取り上げた「事業運営、ビジネス」関連ニュースについてご紹介します。
ギックスの取り上げた「経営・事業運営にまつわるトピック」
SONYとGoPro
新幹線のグリーン席においてあることで知られる「WEDGE」の8月号から、刺激的なタイトルの記事「SONYは何故GoProを作れなかったのか」を取り上げました。
GoProの成功の秘訣は「明確な使用目的をセットしたこと」および「その目的からブレなかったこと」であると定義した上で、それがギックスの提唱しているHeadshot Marketingと非常に似ていると僕たちは考えています。
また、それがなぜできないのか?という問いは、SONYに限らず、日本企業全般に対して投げかけられるべき問いです。そして、企業という存在だけでなく、その構成要素である個々の社員が、日々の業務において改善していくべきことでもあると説きました。
⇒ニュースななめ斬り: SONYはなぜGoProを作れなかったのか(WEDGE 2014年8月号)
絵を「測って」売る
日本経済新聞に掲載された「絵の測り売りビジネス」である「ART-Meter(アートメーター)」事業を、面白法人カヤックから東急ハンズが買収し、自社のリアル店舗との組み合わせで拡大展開を図る、というニュースを取り上げました。
このビジネスの新しいポイントは、「定性的なもの」を「定量的に評価できる形に落とし込む」というところです。
基本的に「絵」というものは、良し悪しがつけにくいものです。それを「人気がある作家の作品かどうか」と「商品のサイズ」という二つの要素に分解したことで、まず、サイズという部分が定量になります。そして「人気」という不確かなものは「実際に、このサービス上で販売した実績」という定量的な指標に置き換えました。つまり、「絵の価値=定性」が、「販売実績×サイズ=定量×定量」となったわけです。
このように「いままでモヤっとしていたものを、計測可能な要素に分解して、定義づけしてしまう」ということで、いきなりビジネスとしてのすそ野が拡大することがあります。今回の場合は(成否はともかくとして)、「絵の価値は分からないが、なんとなく妥当性がありそうな”価格”で、気に入ったものを選ぶ」という『買い手側のハードルを下げる』効果が非常に意味深かったと思いますね。
⇒ニュースななめ斬り:絵の測り売りビジネス「ART-Meter」事業を東急ハンズが買収
努力と成功の関係性
ハーバードビジネスレビュー9月号より、「持続的エネルギーの源泉はなにか 仕事のストレスは仕事で癒す」という、日本電産 代表取締役社長 永守重信氏のインタビュー記事を取り上げました。
努力がすべて、かどうかはさておいて、努力なくして成功が無い、という真理について語ります。耳触りのいい言葉に踊らされる「日経ビジネスAssocieレベル」の人材から脱却し、ガチンコプロフェッショナルを目指すためには、必読の記事だと思います。(関連記事:プロ論)
⇒ニュースななめ斬り:仕事のストレスは仕事で癒す(Harvard Business Review 2014年9月号)
エキナカコンビニのあり方
JRのエキナカコンビニと言えば、JR東日本ではNEWDAYS、JR西日本ではHeart-in(ハートイン)なわけですが、この西日本のHeart-inが、業務提携によって「セブンイレブンブランドになる」というニュースを取り上げました。
これは、われわれ事業家・あるいはコンサルタントの「合理的視点」からみると、「遅きに失してる」「今更感満載」のことですし、なんなら「なぜ、東日本はやらないのか?」という反応をしてしまうところなわけですが、視点を変えると、また違った見え方をしてくる、というお話です。
事業運営における価値観の置き所・立ち位置の重要性という部分は、合理性と比較して、「どちらか一方が常に正しい」とは言えないものです。そのあたりの柔軟性の重要性を説きました。
⇒ニュースななめ斬り:JR西日本の売店 セブンイレブンに
オムニチャネルだろうと何だろうと、鍵は「接客」だった”カメラのキタムラ”
日経デジタルマーケティングに掲載された、カメラのキタムラの事例を「オムニチャネルの本質は接客競争」を取り上げました。
この記事のタイトルを素直に読むと「オムニチャネルだろうと、マルチチャネルだろうと、接客力が鍵なのだ」という意味に見えてしまうのですが、正しくは「カメラのキタムラにとっては、どんなシチュエーションでも接客力が鍵なのだ」という理解が正しいです。
つまり、自社の「成功の鍵」を見つけることが重要であり、それを核にして戦略を立てなければいけない、という至極当たり前の話ですね。
⇒ニュースななめ斬り:オムニチャネルの本質は接客競争
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