ギックスの本棚/サッカー戦術が簡単にわかる本(マイナビ文庫)
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- POSTED : 2014.06.14 09:32
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目次
ワールドカップ観戦を「論理的」に楽しむための1冊
ブラジルワールドカップが昨日開幕しました。そして、明朝10:00に、日本の初戦(vsコートジボワール)のキックオフを迎えます。
しかし、皆さんは、どれくらいサッカーを理解していますか?僕のようにサッカー経験が無く、そして、世の中の人の「今のは上がり過ぎだよ」とか「逆サイ使えよ」とか「そこはシュートだろ!」とかいう意見や愚痴が、本当に正しいのかどうかが良くわからない人は、日本中にた~くさんいるのではないでしょうか。そして、みな、僕と同じように、「そ、そうだよ。そこは左サイドバックがね」とか「お、おう。長友完全に空いてたよな」とか「いやー。まぁ、”点を取るだけがFWではない”、”たとえGKと1対1になっても、必ずしもシュートは打つ必要がない”って言ってた伝説のスーパーフォワード柳沢さんもいらっしゃるしね」などと言ってお茶を濁しているのではないですか?そうでしょ?そうなんでしょ?
本書はそんな僕らにとって、ある種”福音書”と呼ぶべき存在かもしれません。本書では、サッカーの戦術が懇切丁寧にまとめられており、僕のようなにわかファン且つ裏側にロジックがあると安心できるタイプにはピッタリです。(尚、もともとは2011年に発刊されていたものを、ブラジルワールドカップ開幕に合わせた、2014年5月31日に改題・文庫化して発売したという「ワールドカップ便乗感満載」の一冊ではありますが。(笑))
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急いで「知ったかぶり」するためにどのページを読むか
ということで、サクッと買ったとしても、もうワールドカップは始まっています。ちんたら読んでいたら、すぐに閉幕してしまいます!!!では、どうやったら、皆と一緒に観戦しながら「それっぽいこと」が言えるのでしょうか。
本書では、70のTipsを6つに大別して教えてくれますが、そのなかで「初心者が”知ったか”するためのポイント」を整理しました。(これが、目的に対して最短距離を進む”戦略的読書”ってやつです。)
攻めてる時の「知ったか」知識
基本的に、僕のようなサッカー未経験者は、ボールを目で追います。ですので、「ボールのあるあたり」に関する知識を集めておくのが効率が良いと思います。(ボールに絡まない人の動き、についての知識をおぼえても、観戦中に、その動きに気づけません)
まずは、攻撃時のために、最低限この4つは読んでおきましょう。
- 5.ボールを確実にキープするコツ
- 7.パスを出した後に動く場所
- 37.ワンタッチプレーのメリット
- 39.サイドチェンジのタイミング
守ってる時の「知ったか」知識
つづいて、守備時のポイントです。同じく「ボールのあるあたり」に集中しがちな僕らは、そこから押さえます。こちらも4つ。
- 16.ディフェンス時の優先順位
- 17.1対1での相手との距離感
- 20.大きな選手にキープされたときの守り方
- 28.クリアボールの優先順位
最低限は、ここまでの8つで十分語れるように思います。
リプレイ時の「知ったか」知識
つづいては、リプレイ時に「知ったか」しましょう。本当のサッカー通は、リアルタイムでこういう事を見ているのでしょうが、僕たちのような付け焼刃で戦えるわけないです。リプレイになった「結果」から逆引きして、このどれになりそうかアタリをつけてリプレイを見るのがオススメです。1回目のリプレイ時に、「ほら、いまの動きがうまいね。もう1回、違う角度でリプレイでるからみてごらん」とかって女の子に知ったかカマせば、ウザがられること間違いなし!
シュートを打った(打たれた)場合:
- 11.DFの裏をとる動き方
- 14.アーリークロスの合わせ方
- 15.ハイクロスの合わせ方
ペナルティーエリア内でわちゃわちゃした場合:
- 49.ペナルティーエリアの中での守り方
解説が「オフサイド」という言葉を発した場合:
- 40.オフサイドラインの破り方
先ほどの8つに、この5つを加えた13個。これで、ほぼほぼ「知ったか」できます。多分、前後半90分で、リアルタイムで10回くらい、リプレイは「見どころ」だから何度でも繰り返し使えるという意味で30回くらい、合計40回くらい「知ったか」できると思います。
特に、ハーフタイムはリプレイの嵐ですから、結構カマせちゃうと弊社想定。
欲張りなあなたは「セットプレイ」の攻め方・守り方も押さえよう
まだ、少し時間的に余裕があるという方は、61~70を読んでみてください。
フリースロー、フリーキック、コーナーキック、PKの「攻め方」「守り方」を簡潔に解説してくれています。
本質的な「知ったか」領域に踏み込むなら
そして、プレイそのものではなく「プレイスタイル」「チームとしての方向性」という、”試合運びのレベル”で「知ったか」をしたいという向上心豊かな方には、51~60がオススメです。
「ブラジル的だね」とか「オランダ的だね」とか「ACミランのようだ」とか「FCバルセロナみたいだ」とか言えるようになる、、、かもしれません。(僕には無理そうですが)
楽しく観る ために 深く理解する
ここまで熱く「知ったか」をお勧めしてきた僕ですが、まぁ、「知ったか」するとウザがられるだけ、という気もしています。(むしろ、ウザがられるだけだ!と確信しています。)とはいえ、知識があれば、よりサッカー観戦が楽しくなるに違いありません。
余談なのですが、僕はアメリカンフットボールを観戦するのが大好きです。アメフトは、ルールが分からない状態で観ると、ほんとうに、なにがなんだかサッパリ見当もつきません。しかし、ルールが分かると、突然「1プレイ1プレイが徹底的に考えられている」と気付き、面白いと思えるのです。さらに、その状態で数試合を観ると「恐ろしいほどの戦略性・駆け引き」があることがわかります。例えば、第2Qの1プレイ目の動きが、第3Qの勝負どころのための伏線だったりもします。日本の学生リーグだと、春の試合は、秋のリーグ戦同一カードのための伏線だったりもします。(解説の人も、そのあたりを丁寧に説明してくれます。)
対して、サッカーは、おおまかなルールは大体誰でも知っていて、それだけで十分楽しく観戦できます。だからこそ「詳しい知識があればもっと楽しいハズだ」と僕は常々思っていました。
ということで、本書で「楽しむための知識」を身につけ、みんなにウザいと思われつつ思う存分薀蓄を披露していきましょう!(どうしてもウザがられるのが嫌な場合は、薀蓄を心の奥底にぐっと仕舞い込むか、もしくは、一人で観戦してニンマリとしてください。)
そして、どこで、どういう風に観戦するにしても、日本代表の健闘を皆で祈りましょう!!!ガンバレ ニッポン!
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