展示会運営の課題、来場者のブース訪問を活性化するには?会場全体の回遊・ブースへの訪問をデジタルの力で後押しする「マイグル」

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「マイグル」は様々な”シカケ”により行動変容を促すミッションクリア型コミュニケーションツールです。今回は日本食糧新聞社様が開催する「FABEX中部2024」「東海スーパーマーケットビジネスフェア」の展示会で「マイグル」を活用いただきました。展示会で「マイグル」はどう使えるの?行動変容は促せるの?など、今回の記事では実際に利用した結果から紐といていきます。

来場者にブースの訪問数を向上させる、コスト・運用の負担少ないデジタル施策とは?

「マイグル」はデジタルの力で、オフライン上での人の行動変容を促すことができるツールです。

展示会主催企業様の悩みとしてしばしば挙げられるのが、来場者の集客とブースの訪問数向上です。特にブースの訪問数を向上させることは出展社を増やすためにも重要な課題となっています。しかしながら効果的な手法はあまりなく、なかなか向上させることが出来ていない企業様も多いのではないかと推測されます。
ブースの訪問数を向上させるためによく使われるのは、紙やペンを使ってブースを〇件訪問したら金券などをプレゼントするといった方法です。最近ではデジタル化に踏み出し、展示会主催企業様が独自にブース訪問を促進するアプリを開発しているケースも見られます。アプリを用いてスタンプラリーを行うことは、ブースの訪問数を向上させるには効果的な手法であると言えます。しかし、開発には高い費用がかかったり、更新・改善も簡単に出来なかったりと導入したいが見送っている企業様も多いのではないでしょうか。

「マイグル」はノーコードでクイックにアプリ開発が可能なため、デジタル化に踏み出したい企業様から多数採用いただいてきました。新たにサイトを構築したり、ページを作ったりといった事前準備が不要で、LINE上で完結もできるので、「まずは使ってみよう」と導入頂くケースも多いです。加えて、普通のスタンプラリー機能だけでなく、ユーザーにとってほしい行動をミッションとして提示することが可能なため、より効果的にブース訪問を促進できます。

会場の端から端まで来場者にブース訪問してもらう。
展示会場全体をめぐるデジタルスタンプラリーを実施。

先日、日本食糧新聞社様が開催する「FABEX中部2024」「東海スーパーマーケットビジネスフェア」の展示会で「マイグル」を活用いただきました。「FABEX中部2024」は中食・外食業界、「東海スーパーマーケットビジネスフェア」はスーパーマーケットをターゲットにした展示会です。これまで「マイグル」は商業施設内や観光地の回遊促進に活用いただいてきましたが、実は展示会での採用は今回が初めてでした。

今回のキャンペーンへは、会場MAPや会場内の告知物からQRコードを読み込むことでキャンペーンへ参加することが可能です。そのほか、各出展ブースにも、直接プレゼントを獲得できる抽選にアクセスできるQRコードを設置。キャンペーンに参加できる導線を複数整備しました。

QRコードを読み込むと、LINEアプリからミニアプリ「マイグル」が起動され、スタンプを獲得できます。

今回「マイグル」で作成したミニアプリは、ホーム画面にスタンプシートと今回のイベントの情報やアンケートボタンが表示されています。ホーム画面は表示させたい項目や文章などをノーコードで自由に設計できるため、オリジナルのミニアプリを作成することが可能です。

「チャレンジ」タブでは、参加者がクリアするためのミッションが表示されており、何をすればインセンティブを獲得できるのかわかります。例えば講演会などのイベントへの参加や特定のブースへの訪問をクリア条件に設定することもできます。

今回のキャンペーンでは、アンケートへ回答したり、5種類・10種類のブースを訪問してスタンプを集めたりすると、抽選券を獲得できるミッションを用意しました。

また「スタッフチャレンジ」として、出展社ブースに設置されたQRコードを読み込むと、デジタル上の抽選に参加することができ、抽選で当たった商品を獲得できる仕組みも整えました。

来場者は、ブースにいる方の出展社パス裏のQRコードを読み込むことで、スタンプ獲得による特典である「抽選」に直接参加することもできます。キャンペーンへ参加する方はプレゼントを受け取ることができ、出展社様はブースに来訪した方とのコミュニケーションが生まれ、双方にメリットを創出することを狙っています。

LINEから簡単にアクセス可能。
「難しい」「面倒」を超えて、ページにアクセスした方の9割がキャンペーンへ参加

「マイグル」は展示会へ初めての採用いただいたこともあり、期待半分、不安半分なところもありましたが、光栄なことに結果としてはQRコードを読み込んだ方のうち9割の方がデジタルスタンプラリーに参加いただくことが出来ました。また、入口から一番遠いブースにも参加者の3割以上の人が訪問しており、ブースの訪問数向上につながったと考えられる結果となりました。

会場でお会いした来場者からは、「事前の設定などがいらないので、簡単に参加できた」「多くのブースを訪問するきっかけとなった」、といった声をいただいたほか、展示会を主催する日本食糧新聞社様からも「来場者様と出展社様のコミュニケーションの場が増えたように感じた」といったフィードバックを頂戴することができました。

一方で、来訪いただいたブースに偏りが生じたり、出展社様の取り組みの差が出たりと課題は見つかりました。今後は、出展社様へメリットをご理解いただくことで積極的に取り組んでいただくべく努めていくとともに、意識に左右されない仕組みつくりにも力を入れていきます。

副次的効果、出展社様の「商品紹介」の場に

今回実施したデジタルスタンプラリーでミッションをクリアした方へは、出展社様から協賛していただいたお菓子や飲料などの商品をプレゼントさせていただきました。各社様から数多くの商品を協賛いただき、プレゼントを受け取られた方には非常に喜んでいただける結果となりました。

また、予想していなかったですが、インセンティブ交換の場所が協賛品を紹介する場所ともなり、気になる商品を見つけた方がそのブースへ来訪するといった効果もございました。

次回運営の際の改善にも。データを利用した来場者動向分析。

来場者の動向を把握することは難しく、何をどのように改善していけば良いか分からない場合も多くあると推測されます。来場者が平均で何件のブースを訪問しているのか?ブース訪問の傾向にパターンはあるのか?デジタルツールを利用していない場合、そういった情報を捉えることは不可能に近いと考えられます。
「マイグル」はキャンペーンの参加者がブースに来訪するたびに獲得できる「スタンプ」によってブース訪問数・時間・順番などを把握することが可能です。また、アンケートの回答状況も参加者の行動履歴と紐づけた形でデータを蓄積することが可能です。また、ブース毎に訪問状況が確認できるため、次回以降の出展位置や小間割りをデータに基づいて改善していくことが可能です。(※下のグラフは一部マスキングしていますが、実際のデータを使用しています。)

展示会やイベントをデジタルの力でサポート
今後に向けてさらにマイグルをどう活用していくのか

今回はブースの「訪問数向上」に重きをおいて「マイグル」を活用いたしましたが、「マイグル」にある機能をさらに使うことでさらに強力な展示会の活性化に寄与するデジタルツールになるのではないかと考えております。

「マイグル」には今回活用したような、ミッションを提示して行うデジタルスタンプラリー機能だけでなく、例えばパンフレットのように出展社様の情報を集約したデジタルツールとしての活用、出展社様が提供・販売できるオプションとして、出展ブースのページに商品紹介を掲載するなど広告としての活用、出展社様が集めたい情報を取得するアンケートとしての活用するなど、柔軟な活用が可能です。また、それらを一つのアプリの中に集約できるため、複数のツールを使いまわしたり、デジタルとアナログの施策が混在したりせず、運営・管理の負担が少ないことも特徴の一つです。

また、展示会だけでなく、講演会やセミナーなど複数のプログラムを複数会場で行うイベントでの利用価値もあると考えられます。デジタルを通して来場者とコミュニケーションを図ることができるツール。今後も「マイグル」の利用価値を様々な事業者様と共創してまいります。

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