商品コンセプト策定を支援する仕組み/起業に役立つ戦略知識
- TAG : Strategy & Art | 起業に役立つ戦略知識
- POSTED : 2014.05.15 10:11
f t p h l
商品コンセプトを考える上で
仮説。それは「その対象となるモノゴトを最終的な答えに導くための仮の答え」なのですが、新商品や新サービスなどの仮説だし、つまりアイデア出しに何か良いメソッドは無いか?と言う相談をよく受けます。万人に取って万能の答えは無い、が答えだと思いますが、それでも最低限取っ掛かりとなるなにかしらのヒントが求められていると思います。
例えば、アイデア発想法では次のようなフレームワークなども参考にして頂ければと思います。
本日はヒットメーカー達に聞いて回った企業内や個人で行える手法をまとめて五月雨式に紹介していきたいと思います。
良質なアイデアを量産する方法
顧客理解を促進する仕組み
- 顧客自身がインサイト
共創の仕組みを取り入れ、顧客の深層心理や購買理由、購買ニーズをこちらが深くサーベイするのではなく、顧客自身に改善案、不満、ニーズを考えさえて発信してもらう
- 自分自身をインサイト
どうせ顧客に聞いてもネット情報の氾濫で意見や、コメントは同質化してしまっている。それならば、自分自身が最高のユーザーとなり、本当に自分が欲しいと思うものをとにかく「気付く」、「考える」、「捻り出す」。
成功のポイントは、考えているかではなく、ではなく、“考え抜いているか”。
- 自社リサーチ部のプロフェッショナル化
リサーチセクションを「おまけ的な位置付け」から、「全情報を収集し、客観的な判断を行い、最適な調査・分析・洞察を行えるプロフェッショナル集団に入れ替え。単なる作業の手伝いではなく、リサーチ企画の実行部隊へ。
自由な発想を促進する仕組み
- 統治をするか放置をするか
アウトプットのノルマ設定:アイデア数にノルマを設定して、とにかく愚アイデアでに良いので数を出させる
行動プロセスの時間管理:「顧客観察の時間を2時間実施」など行動プロセスを活動時間で管理する
ファシリテーターのみルール徹底:アイデアの質はファシリテーターの質で左右するため、その質の強化のみに注力。参加者は完全自由に行う
- アイデアを尖らせるための社内承認プロセス変革(横並び評価からの脱却)
社内承認で比較表を用いている組織は要注意。嗜好品は好き・嫌いの世界で、全てに○をつけても売れる商品にならない。承認時の評価はどれだけ尖っているかで実施する。
- マーケッターに見せられる企業側の誠意
レベル1:業務工数の一定時間を自分の好きなテーマ、やりたいテーマの自由研究に当てて良い
レベル2:研究したテーマを社内で発表する場を設ける(部内に閉じる事なく、全社的に)
レベル3:会社が指示を出す事なく、テーマ研究の時間をお互いに補完しあいながら有機的に連携してチームを組んでいく
ひらめき活性化を支援するファシリティ、組織間コラボ促進のための自由仕事スペース設置する。
刺激を与え続ける仕組み
- ヒラメキを創り上げるためのチーム制・人材ミックス
Prjアサイン型:
新規事業計画の際には、必要と思われるメンバーを自分で人選してアサインを可能にする。外部人材もOK。
メンバーを集めたら、必ず週1回は集まってアイデアを戦わせ、エイリアンの意見を取り入れる。
チーム編成型:フレキシブルな2人チーム
外国人と日本人の組み合わせ
プロパー社員とキャリア採用(中途)社員
ヒットメーカーと新人(OJT要素もあるが、原点回帰も含めて)
研究部門とマーケッター
社内・社外コンペ型:
1つの商品を別の2チームが担当して、売上や顧客の反応などの評価でお互いの良いところを取り入れる。
自社のチームと外部のフリーランスでコンペ、良いほうを選択する。
皆さんに取って使えそうなネタがあれば幸いです。
本記事は私が起業して経営を行う際に役にたっていると感じている経営戦略の小ネタを備忘録的に記事にしているシリーズものですが、あくまで備忘録的に書いてあるため、テーマが全体を通して構造化されていない点はご容赦ください。
f t p h l