プロ意識を前提とした柔軟な働き方|フルフレックス×勤務地フリー

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「優秀な人材が実力を発揮しやすい働き方」を認めたい

これまでに「アセットを活用した効率的な人材育成」「成長速度に合わせた即応的昇格」など、ギックスの人材に対する考え方および制度をご紹介してきました。

本日は、その続編として、ギックスの勤務制度についてご紹介します。

好きな時間に働こうよ

ギックスに所属するメンバーは、全員が高いプロフェッショナリズムを持っています。ギックスのメンバーは、他人に管理されるのではなく、自らを律し、自らの意志と力で最高のパフォーマンスを発揮することが求められます。

そのため、自分のパフォーマンスが最大化されるような働き方を、各自が見出し、実践していくことになります。

それを可能とするための制度の一つが「フルフレックス制」です。

この制度は、月間の標準労働時間を設けたうえで、どのタイミングで働いても構わない、とするものです。

一般的な会社組織では、「9:00-18:00(昼休憩1時間を含む)」などの標準勤務時間が設定されています。このような組織においては、指定された時間帯は、原則的に仕事に従事することが求められます。また、フレックス勤務制、すなわち、就業開始時間および就業終了時間を、各自の裁量に任せる形で勤務することを認めている場合にも「コアタイム 10:00-15:00」のような形で「特定の時間帯は、原則として勤務すること」を求めるケースが多くみられます。

しかし、ギックスでは「コアタイム設定なしの、フルフレックス制」を採用しています。例えば、朝6時から働き始めて15時に仕事を終える(1h休憩を含む)、という働き方が許容されます。あるいは、月曜~水曜は9時~16時 (1h休憩を含む) の6時間勤務で、木曜・金曜は8時~20時(1h休憩を含む)の11時間勤務とすることも可能です。

また、各家庭それぞれの事情で、朝夕のお子さんの送り迎え、定期的な通院、水曜日の夕食は家族全員でそろって食べたい、週に1度の習い事、などのいろいろなイベントや要望が発生します。そうした事情に合わせて「この時間帯は、1時間半の中抜けをする」などということも、フレックス勤務の範囲内で自由に行うことができます。(参考:数字で見るギックス(メンバー編)

もちろん、仕事を円滑に進めていく上では、社内および、顧客やパートナーとの打ち合わせ(大半はzoom等を活用したweb MTGです)などのリアルタイムコミュニケーションが必要になります。そのため、「毎日、深夜0:00~朝8:00」という働き方をするのは難しいといえます。いくら当社がフルフレックスだとは言え、社会全体・世の中全体は主に8時前後から20時前後に稼働しているわけですから、それと全く被らない真逆の生活を送るというのは現実的な選択ではありません。制度としては可能なのですが、それが「最大パフォーマンスを発揮するということなのか?」という観点から、選択されることがまず無いでしょう。

(注記)なお、深夜労働や休日出勤等には労働者保護の観点から申請手続きが必要になります。また、割増賃金が発生するなどの影響もあります。このあたりも勘案したうえで、各メンバーがプロフェッショナルとして、現実的な選択をしているとお考えいただくと良いでしょう。

その一方で、当社では、slackなどの非同期コミュニケーションツールを導入していますので、それらを活用することで、働き方の自由度を、ある程度柔軟に確保することが可能です。

ちなみに、社内でのメール使用は原則禁止です。slackの運用も、ホワイトリスト方式(公開可能なものを決める)ではなくて、ブラックリスト方式(秘匿すべきものを決める)という形式にしていますので、「自分と直接関係のないトピックに関しても、自分の方から情報を取得しに行ける」あるいは「自ら情報発信をして、会社全体の知の共有を推し進める」という特徴があります。

このように、非同期かつ能動的な情報共有の仕組みにすることで、時間の制約・場所の制約から解き放たれようとしているわけです。

好きな場所で働こうよ

場所の制約(からの解放)、という言葉が出ましたが、COVID-19の影響もあり、社会全体でリモートワークの許容度が急速に高まりました。ギックスではCOVID以前からzoomの活用が始まっていましたが、どうしても社内利用に留まっていたのが実情です。しかし、COVIDを契機に、クライアント企業においてもweb会議を推奨する動きが強まりました。これにより、「完全リモートワーク」が実現しました。

もちろん、対面で打ち合わせをした方が良いケースもありますし、懇親会などの場も可能な範囲で設けていくわけですが、「基本的には出社しなくても良い」というスタイルを確立しています。(バックオフィス部門は、会社運営上の必要性から、定期的に出社しています。)

一方で、「出社したい」という人も尊重しています。東京オフィスでは、ハーマンミラーのセイルチェアを導入し、作業スペースも広く取っています。働きやすい空間を用意していますので、”敢えて、会社で仕事をする”という選択肢を選んでいる人もいます。(参考:数字で見るギックス(全体概要編)

このような働き方が確立された結果、物理的な距離の問題が解消しました。ここで重要なのは、むしろ、通信速度の問題になります。極論すれば、「快適な速度の通信環境・接続環境さえあれば、どこで仕事をしていてもかまわない」ということです。(言うまでもなく、情報セキュリティ等の観点から一定の制約はあります。ただ、くどいようですが、プロフェッショナルですから・・・)

コロナ前に流行の兆しを見せていたワーケーションは、もちろん可能です。(セキュリティ条件を満たせば)ビーチで仕事をしていただいても構いません。帰省中の日中に数時間程度仕事をしたり、連休と組み合わせて前後を旅先で過ごしたり、フレックス制とくみあわせることで柔軟性が増します。

そして、どこに居住していただいても大丈夫です。多くのメンバーは、オフィス所在地である東京、大阪および、その通勤範囲内に住んでいますが、富山県在住の社員、愛媛県在住の社員が実際に在籍中です。また、都内から小田原に引っ越した人もいれば、沖縄への移住を考えている人もいたりします。(なお、理論的には海外居住でも大丈夫ですが、時差の問題に関しては一定の配慮が必要となりますし、そもそも各国の税制の違い等の領域に踏み込むことになりますので、現時点では実績はありません。)

ポイントはプロ意識(プロフェッショナリズム)

こうした柔軟性の高い働き方は、働く方がプロフェッショナルであるから成立します。

誰かに言われたことを淡々とやるだけ。自分の抱えた仕事以外には興味が無い。人に見られていなければついついサボりがち。そういう人は、この制度を悪用する方に努力のベクトルを向けてしまいます。

幸いにして、ギックスは、プロフェッショナルの集団です。求められる成果を出すのは当然のこととして、それよりも高い成果を自ら求め続けます。自身のスキルを向上させ、組織全体の生産性向上に寄与することを目指します。そういう人たちの集団だからこそ、こうした「柔軟な働き方」が運用可能なのです。

なお、これらの制度の検討・導入にあたっては、労働基準監督署および社労士、弁護士、監査役等の有識者からのご確認を頂いています。その結果、「プロフェッショナルである、ひとりひとりのメンバーを ”全面的に信頼” する」というスタンスを貫きたいという私たちの意向からは多少逸脱する「厳正なる管理」を行っている領域が存在します。これらについては、労働者保護のための極めて重要なことであると理解しております。その一方で、現状に満足することなく、法制度の範囲内で、より働きやすく、より成果の出しやすい労働環境を実現するための工夫をし続けていく所存です。

これらの制度を活用して柔軟に働く人だけでなく、その制度を作り運用する人も「プロフェッショナル」として、理想を追い求めていく。それが、ギックスらしさであると言えます。

明日は、このような「プロフェッショナリズム」を強くサポートする「行動指針」をご紹介します。

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