DIプロダクト:DI思想の周辺機能群
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- POSTED : 2022.12.05 09:28
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DIサービス その3:DIプロダクト
当社のサービスは、DIコンサルティング、DIプラットフォーム、DIプロダクトの3つに分けられます。昨日は、DIプラットフォームをご紹介しました。
本日は、DIプロダクトをご紹介します。
位置づけ:DIプロダクトは、ギックスのノウハウの結集
私たちは、これまでに多くのクライアント企業の、多くの課題解決をお手伝いしてきました。産業も様々ですし、業務領域も非常に幅広いものでした。そうした活動の中で、数多くの発見があり、発明がありました。蓄積されたノウハウや知識は、自社ツールとして開発されることで再利用性向上に寄与します。また、アルゴリズムや分析手法のバリエーションと、その活用すべき分析シーンの組み合わせなども、実務に則した形で深く理解され、社員教育に活かされています。
そうした、知識、知見、ノウハウ、アルゴリズム、社内ツールなどを、総称して「アセット」と呼んでいます。
このアセットを、上述した社内の生産性向上および、個別クライアント向けの提供価値向上とは、また異なった方向で活用しようという取り組みが「DIプロダクト」です。
つまり、私たちは、DIプロダクトによって「特定クライアントの特定の課題ではなく、似たような課題を抱える幅広いクライアント群に価値提供をすること」を目指してます。
単体でも価値は出るが、組み合わせるとさらに強力
現在、外部向けにサービス・リリースが行われているDIプロダクトは、「マイグル」と「トチカチ」です。(そのほかにも、社内向け・プロユースのツールとして稼働しているものがいくつかありますが、外部提供をしているのは、上記の2サービスです。)
マイグルは、「個客選択型スタンプラリー」です。お客様ひとりひとりに最適な候補を提案し、自分だけのオリジナルスタンプラリーを作ることができるのが、大きな特徴です。一般的なスタンプラリーは、参加者全員が同じスタンプカードを配られるのに対して、マイグルは個々人の趣味や嗜好などに応じて最適なスタンプカードを作成できるように設計されています。
トチカチは、「エリア価値可視化サービス」です。携帯電話の位置情報データを基に、どんな人が、どんな行動をしているのか?エリアの特徴をわかりやすい表とグラフでご提供するサービスです。
これらのサービスは、個別に活用することも勿論可能ですが、DIプロダクト同士、あるいは、DIコンサルティング/DIプラットフォームと組み合わせていくことにより、さらに大きな価値提供につながります。
DIコンサルティングとの相性が最高
マイグルを例にとってご紹介します。マイグルは、上述の通り、スタンプラリーサービスです。
スタンプラリーキャンペーンにより、エンドユーザー(お客様・来場者)に「こんなお店がありますよ」という情報を提供し、そこに、実際に行ってみる・利用してみることに対してインセンティブを提供します。これが、表側の価値です。(マイグルは、累計参加者が50万人を突破致しました。)
デジタルスタンプラリーが紙のスタンプラリーに比べて優れているのは、多くのデータが集まる点です。特に「途中でやめた人」が捕捉できるのが、顧客理解に非常に役立ちます。キャンペーンが進む中(あるいは終わった後)で、スタンプカードの利用履歴を分析していくと、
- どのロケーション(お店や場所)をスタンプカードに登録したか
- いつ登録し、いつ利用したか
- どの順番で利用したか
- 登録したうちの、何割まで利用したか(達成したか)
などの「個々のスタンプカードの状況」を知ることができます。
このような情報が得られたならば、私たちは「そこから、もう一歩踏み込んだ分析をしたい」と思います。これらの情報を基にして、
- どういうスタンプカードを作った人が、最後まで達成している比率が高いか
- 途中でやめてしまう人に、何か共通した傾向があるか
- みんなが選んでいるお店はどこか
- そんなに多くの人には選ばれてはいないが、選ばれたら絶対に使われる店はあるか
- これまでに行ったことの無い店を、どれくらい利用しているか(あるいは、行ったことのある店にしか行っていないか)
- 性年代やエリア、会員ランクなどによって、スタンプカードの作り方・使い方に違いがあるか
- このスタンプラリーをきっかけに会員登録してくれた人はどの程度いるか
- それらは「狙い通りの結果」なのか?
のような「全体傾向」を見ていこうと考えるわけです。
こうした分析を「DIコンサルティング」として行うことにより、「次のスタンプラリーキャンペーンは、どういうものにすれば、エンドユーザー(お客様・来場者)が喜んでくれて、売上・利益の押し上げ効果を得られるか」という問いに対する示唆が得られます。
私たちは、マイグルというツールが生み出す価値、つまり「スタンプラリーによってお客様・来場者の回遊を促進する」を提供しつつ、それと同時に「より深い顧客理解のインプットデータ」を生成しているのです。
顧客理解が深まれば、スタンプラリーを企画する事業者(小売業者、商店街、地域の振興会など)の皆さんは「どういうサービスをすれば、お客さんが喜んでくれるだろうか」と考えることができます。そして、考えた結果を用いて、次なるスタンプラリーを企画し、その企画が狙い通りの効果を得られたか?と検証していくことができます。
そうです。まさに、この考え方が「データ ”も” 使って考える」こと、すなわち「データインフォームド(DI)な考え方」そのものです。
このように、私たちギックスは、クライアント企業が「DIになること」を、様々な方面からサポートしています。3回に渡ってご紹介してきたDIサービス(DIコンサルティング、DIプラットフォーム、DIプロダクト)を組み合わせながら、クライアント企業のDI化を推進しています。
今回の一連のサービス紹介により、私たちの提供サービスについてのご理解を深めていただけましたら幸いです。
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