FB運用における企画部の重要性|マーケティングストラテジストの考える「Facebook運用」

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なぜ、今更Facebookなのか

もはや、世の中では「SNS」という言葉は一般語となっています。そして、「何かわかんないけど、Facebookページ作らなきゃ」だとか「なんだかよくわからないけど、Twitterアカウントでつぶやかなきゃ」という時代は終わり、「真面目に・継続的にやっている人たち」と「放置された屍たち」の二極化が進んでいるように思います。

”放置された屍”は、「代理店に踊らされた」のかもしれません。あるいは「担当者が転職してしまった」のかもしれません。

ただ、いずれにしても「なぜ、わざわざFacebookページとか作ろうと思ったの?」という問いに対する明確な答えが、自社内になかったから「屍」になってしまっているのではないかと僕は考えます。この状況を踏まえ、「Facebookって、企業がマーケティングを行う上で、いったいどう扱えばいいの?」について明らかにしていきたいと思います。

企画部門こそ、Facebook運用の鍵

企画部門と一言で言っても、会社によって、マーケティング部門であったり、営業企画部門であったり、事業企画部門や商品企画部門であったりすると思います。部門名に限らず、「外部に向けたコミュニケーションを設計する部署である」ということが非常に重要です。

FacebookやTwitterを「よくわからん」で済ませてしまってはいませんか?

Facebookに代表されるSNSは「コミュニケーションの場」です。顧客に対して何をお伝えし、顧客からのフィードバックをリアルタイムで受け取るための「場」です。もちろん、デジタルマーケティングという観点での”SEO対策”などは専門家に相談して進めるべきでしょう。しかし、自社のwebサイトや、Facebookなどで「発信していくコンテンツ」は企画部門が考えるべきだと僕は思います。

Facebookページは、企業の顔 になり得ます。社内の「言いたい事」を集約し、交通整理したうえで、ユーザーが「受け取りやすいように」投げることができます。毎日、簡単に、色々な切り口で情報を発信できます。その「コンテンツ」を供給する主役は、企画部門だと僕は考えています。

”受け取りやすい”とはどういうことか

ギックスでは、UVP(Understandable Value Propositon)=顧客に肚落ちする提供価値 という概念を提唱しています。

例えば、魚料理屋さんが三軒並んでいたとします。どのお店も、もちろん「お魚が美味しい」を売りにします。しかし、それではお客様(消費者)は選ぶことができません。

その店の魚が「なぜ、美味しいのか」「何が他のお店と違うのか」を「理解・納得」させられないと、お客様(消費者)は、どの店に入るべきか判断ができないでしょう。

例えば、

「全国の港から、自社トラックで店まで直送しているので、すべてのネタが新鮮です」

「板前が有名店出身で、熟成期間、仕込みの技術・手間のかけ方が違います」

「日本中の蔵元を巡り、季節毎の食材に合う最高の日本酒を取り揃えて魚を引き立てます」

というように、「美味しい」の理由・根拠が明確であれば、お客様は自分のニーズと照らし合わせ、最適なお店を選ぶことができるでしょう。(そして、お店も「ウリ」に惹かれたお客様(消費者)に、喜んでもらえてハッピーです)

 このように「伝えるべき価値」が明確であれば、伝え方はおのずと決まってきます。その上で、「日々情報発信をする」ために、Facebookは非常に便利で使い勝手の良いメディアであると僕は考えています。

(本特集の記事一覧はコチラから)

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