DIコンサルの知見を詰め込んだ「自社プロダクト」。ギックス流のサービス開発とは
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ギックスは、「あらゆる判断を、Data-Informedに。」をパーパスとして掲げ、これまで多くの企業のデータ分析を支援してきました。お客様の様々な課題を解決する中で、特定の業界や業務領域における共通の課題を発見するケースがあります。それらの共通課題を解決するためのプロダクト開発を手掛けるのが、ギックス第3のサービスである「DIプロダクト」事業です。
今回はこの「DIプロダクト」事業について、創業メンバーの1人であり、取締役としてData-Informed事業本部全体の統括とDIプロダクト事業部長を務める花谷へインタビュー。ギックスが自社開発のプロダクトを提供する理由や、「マイグル」の開発背景、開発環境についてを聞きました。
「より多くのお客様に価値を届けたい」その想いから生まれたDIプロダクト事業
ーまずは、現在花谷さんが担っている役割について教えてください。
創業メンバーの1人として取締役という肩書きがあり、またData-Informed事業本部長として、事業全体を統括する役割を担っています。役員の中で、もっとも事業に近い役割を担っているのが私です。
Data-Informed事業は「DIコンサルティング」「DIプラットフォーム」「DIプロダクト」の3事業からなっており、その中で2020年に新たに設置した「DIプロダクト」事業部のマネジメントも行っています。
ー今回は「DIプロダクト」事業について聞きたいのですが、新設した背景を教えて下さい。
戦略コンサルティングとデータ分析を強みとする私たちですが、創業時から自社サービスの開発を進めたいと考え、これまでにも様々なプロダクト作りにチャレンジし、失敗も含めスクラップ&ビルドを繰り返してきました。
そしてここ最近、主力事業であるDIコンサルティングとDIプラットフォームの積み重ねがサービス作りに活きるようになってきました。開発力の向上に加えて、多くのお客様の課題に向き合うことで、市場のニーズを的確にとらえられるようになってきたのです。転機となったのは、2020年3月にリリースしたスタンプラリーサービス「マイグル」でした。
花谷 慎太郎(はなたに・しんたろう)取締役/Data-Informed 事業本部長
京都大学工学部卒業後、日本工営株式会社、IBM Business Consulting Services 社(現日本IBM株式会社)を経て、2012年、株式会社ギックス創業メンバーとして取締役に就任。
これまでのプロダクトと比べ、お客様から高い評価をいただき、私たちも大きな手応えを感じています。「マイグル」の開発に注力するため、リリースから約1年経過した2021年2月に「DIプロダクト事業部」を立ち上げました。
ーなぜ創業時から自社プロダクトを作りたかったのでしょうか。
企業ごとに異なる固有の課題解決に取り組むDIコンサルティング・DIプラットフォームは、お客様に深く入り込むことで効果的な支援ができる一方、弊社の人的リソース面から支援できるお客様の数が限られてしまうケースや、オーダーメイドのサービスを提供するため高価格帯となるため提供できるお客様が限られてしまう課題がありました。
より多くの企業のDIを推進するには、相対的に人的リソースがかからず安価にDIサービスを提供したく、そのためのサービス企画を常に考えてきました。
利用シーンやソリューションがわかりやすい「マイグル」のリリースにより、新たなお客様とも繋がりができ、DIの価値をご理解いただく機会を広げることにつながっています。サービスを通じて支援ができる幅が広がっていると実感できましたね。
お客様のニーズに応えて進化する「マイグル」
ー「マイグル」を企画した背景を教えてください。
過去、商業施設を運営するお客様を支援する中で「様々な店舗を回遊してもらうと、利用の幅が広がり『優良顧客』になる」という傾向を発見し、「バラエティ理論」と名付けました。この理論をベースに、複数施設の買い回りを促進することで、購買意欲の向上を促す手段として、多くのお客様に提供することを前提として行き着いたのがスタンプラリーでした。
当初、「マイグル」の提供先は商業施設を想定していましたが、現在では地方自治体様や観光協会様、鉄道会社様などで観光促進を目的とした活用も広がっています。
ーリリースから数年が経っていますが、今の事業フェーズについて教えて下さい。
PMFを達成したフェーズだと考えています。商業施設の購買促進、観光目的以外にも、まだまだ使っていただける場面を広げていけると思いますが、過去に開発したプロダクトと比較してお客様に効果を実感いただけている手応えがあります。
サービスのリリース後、すぐに緊急事態宣言が出てしまいましたが、そのような状況下でも、確実に利用が伸びています。
ーこれまでのサービスと比べて、他にも手応えを感じているポイントはありますか?
お客様から追加機能や改善のご要望を頻繁に頂けるところです。私たちが「こういうものを作りたい」と決めるのではなく、お客様からの「こんな機能がほしい」というニーズに応えてサービスが成長してきました。
そういう意味では、「マイグル」はお客様と一緒に作ってきたサービスと言えるかもしれません。機能だけでなく、利用シーンについてもお客様側から「こういう風に使ってみたい」と提案してくださる機会が多く、そのおかげで事業領域が広がってきました。
変化の激しい時代なので、自分たちでゴールを定めるよりも、今後もお客様のニーズに合わせてサービスを進化させていきたいですね。
ー今後の事業目標があれば教えて下さい。
これから2年で500件の施設や自治体にご活用いただくのが目標です。全国どこでも人が集まる場所では利用できますし、ウォーキングや自転車などの運動でも使えるので、今後健康促進のためにご利用いただくこともできると考えています。
お客様との対話を通じて、どんなニーズに応えるのか、どんな機能を追加していくのか吟味しながら成長させていきたいですね。
向上心が強く「自走できるエンジニア」にとっては恵まれた環境
ーDIプロダクト事業部の組織の様子について聞かせてください。
DIプロダクト事業部は、専属のメンバーは3人と少ないですが、他の事業部との兼任者も含めると約10名の組織です。今後は「マイグル」の成長や、新たなプロダクト開発のためにも、組織を拡大していかなければなりません。
特に開発を強化していくために、エンジニア採用に力を入れています。
ーどのようなエンジニアを求めているのでしょうか?
自走できるエンジニアです。私たちの仕事は決まった答えがあるわけではなく、自分たちで考えながら試行錯誤を繰り返し、正解を作っていかなければなりません。指示通りの仕事をするのはもちろん、自発的に学び成果を出す姿勢が必要です。
また、ギックスには新しいもの好きのメンバーが多いので、それぞれ勉強しながら「こんな技術を使ってみたい」と提案してくれることもよくあります。自分たちのやりたいことを実現できる環境があるので、今の会社で「自分でやりたいことができない」と不満を持っている方はマッチするかもしれませんね。
実際に社内には「自分でサービスを作りたい」と言って入社し、トチカチというサービスを立ち上げたメンバーもいます。
ーどのようにサービスを立ち上げたのか聞かせてください。
トチカチは、特定の企業から提供を受けたビッグデータに興味を持ったエンジニアが自主的にサービス化しました。このように「ビジネスの種」が舞い込んでくることもあるので、いつか自分でサービスを作ってみたいと思っている方にはチャンスの多い環境だと思います。
また、自分でサービスを作りたいと思っていなくても「エンジニアとして成長したい」と思っている方にもギックスはおすすめです。株式会社ZOZOのアーキテクトである岡 大勝氏がExecutive Technical Advisorとして参画してくださっており、定期的なミーティングやslackを通じてコミュニケーションを取れる体制作りを行っているため、活発に議論しながら開発が進められています。
ーサービスを作りたい、成長したいエンジニアには恵まれた環境なんですね。最後に応募者の方へのメッセージをお願いします。
DIプロダクト事業部はまだ発展途上の組織で、やりたいことの10分の1も実現できていません。だからこそ、これからジョインしてくれる方には、共にプロダクトを成長させていくフェーズを楽しんでもらえると思います。
自分でサービスを成長させてみたい、プロダクトを作ってみたいという方にとっては、たくさんチャンスがある環境なので、興味のある方は気軽に話を聞きに来てください。
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