マイグル旅の行程をTableauで可視化してみた

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この記事は GiXo アドベントカレンダー の 19 日目の記事です。
昨日は「GitHub で TypeScript 関連リポジトリのトレンドを調査する」でした。

Design & Science Div. の山田です。
3日目の Design & Science Div. 紹介 2021 に続く登板です。

Division 紹介の中でも書いたとおり、 D&S Div. は主にはDIコンサルティング事業に関わっていますが、他の事業にも関わっています。今年一年間を振り返ると、マイグルというプロダクトが徐々に育ってきており、それに伴い D&S Div. もマイグルに関わる機会が去年と比べるとかなり増えたというのが大きなトピックの一つでした。

また、私自身、お出かけが好きなので、マイグルのスタンプラリーにユーザとして参加するというのが楽しみです。この記事では、ユーザとして参加したスタンプラリーのうちの一つである「尾道ぐるっとスタンプラリー」について振り返りたいと思います。なお、 D&S Div. の一員らしく(?)、BIツールである Tableau を使って行程を可視化し、可視化を見ながらマイグル旅を振り返ります。

選んだスタンプ:尾道市街と瀬戸田をまんべんなく

私が「尾道ぐるっとスタンプラリー」で選んだスタンプは、以下の5つでした。

  • 【尾道】千光寺
  • 【瀬戸田】瀬戸田港海岸(平山郁夫画伯スケッチ)
  • 【尾道】尾道ラーメン 喰海
  • 【瀬戸田】富士本舗
  • 尾道港ー瀬戸田港航路

スタンプラリーを達成するだけであれば、尾道だけで回ったほうが簡単でしたが、瀬戸田は以前行ったことがあり、ぜひまた訪れたいと思っていたので、瀬戸田のスポットもスタンプシートに組み入れました。いくつかの旅先の候補から選ぶというのは旅のしおりを作っているような感覚で楽しいです。

そして、実際にマイグルを体験し、達成したスタンプシートがこちら。すべてのスタンプが埋まると気持ちいいです。

「尾道ぐるっとスタンプラリー」達成後のスタンプシート

Tableau で振り返るマイグル旅の行程

さて、それでは、この”マイグル旅”がどんなものだったかを振り返ってみることにします。冒頭に書いたように Tableau で可視化して振り返ってみます。

何のデータを可視化するの?という話ですが、マイグルのデータではありません。自分のスマホのアプリで取得したGPSログを使って可視化してみます。私はいつも iPhone の myTracks というアプリを使って自分の旅程を記録しているのですが、今回もこのアプリを使用して記録しました。 myTracks は Mac の PC にも同じアプリがあり、簡単にPCへデータを連携でき、そしてPC側のアプリを使うと、csv形式へとGPSログを変換できます。このデータを使って今回は可視化を行いました。

myTracksで取得したGPSログデータ

行程を地図上へマッピングする

GPSログを Tableau 上で可視化するとなったときの王道は、行程を地図上にマッピングするというものでしょう。まずはこの可視化を作成してみます。

Tableau で地図上にデータをマッピングするのはとても簡単です。緯度/経度が項目にあるデータの場合は、その項目を「地理的役割」として緯度/経度を設定し、そして「列」に経度の項目を、「行」に緯度の項目をディメンションとして配置するだけです。

緯度と経度の項目をを「地理的役割」に設定
「列」に経度を「行」に緯度を配置

ただ、これだと味気ないので、バックグラウンドマップをストリートへと変更し、さらには、時刻を色として付けることにします。

バックグラウンドマップを変更
「色」として日時に関する項目を設定
「日の出-日の入の分化」で色を付けると1日の行程を表現するにはちょうどよさそう

これで、それっぽい可視化ができました。何時ころにどこにいたかがわかって、こういう行程だったなというのが良くわかります。

1日の動きがわかる可視化になって良い感じだが

ただ、実は、まだこれは点の集まりになっています。もともとのGPSログデータが、ある時刻にどこにいたか、というデータであるからです。拡大するとわかります。

まだ点の集まりの可視化であり、集合体恐怖症の方にとってはつらい状態状況

これに対し、より行程っぽく表現するために、「マーク」を線に変更し、「パス」として線をつなぐ順序を決める項目を入れます(例えば、時刻)。

「マーク」を線に変更し、「パス」として日時を設定

これで、行程の可視化のできあがりです。時間が経ったあとでも、この Tableau を見るだけで、どんな旅だったかを思い出すことができそうです。

地図に旅程をプロットした可視化は見ているだけで楽しい

速度を時間軸でプロットしてみる

せっかくなので、他の可視化も作ってみます。 myTracks で集めたデータには、速度の情報が付与されていますので、速度の時系列推移をプロットしてみました。

「列」に時刻を「行」に速度を設定

なんかおもしろそうな可視化ができ上がりました。この可視化を詳しく見てみます。

まず、左端と右端の速度が速くなっている部分は、列車での移動です。このGPSログは、尾道でスタンプラリーを楽しむ前後に福山⇔尾道の列車移動のログが入っています。速度が上がったり下がったりしているのは、列車が駅に停車するからですね。

また、14時前くらいに速度が40km/hになっているところがありますが、これは船による移動です。瀬戸田港から尾道港へ船で移動しているのですが、この乗船によりスタンプを1つ獲得しています。

残りの部分で、速度が5km/hくらいのところは歩いて移動している時間になります。そして、速度が0になっているところはすなわち停まっている状態であり、どこかに滞在している時間になります。11時前に富士本舗、13時前に平山郁夫美術館(瀬戸田港海岸のスタンプはこの美術館で押してもらうことができました)、15時過ぎに千光寺、16時前に尾道ラーメン喰海でスタンプを獲得しているので、これらの時間帯はスタンプ獲得のための滞在になります。

これらの情報を可視化上に記載すると下図のようになります。この図を見ると、1日かけてスタンプラリーを満喫している様子がうかがえます。しかしながら、スタンプとは関係ない不自然な移動(A)や滞在(B~D)があります。これは何でしょう。

1日をかけてスタンプラリーを満喫しているが、それ以外の時間も?

Aは時速20-30kmくらいの移動です。これは、実は自転車による移動です。尾道といえば、しまなみ海道の起点であり、サイクリングが楽しめることでも有名なところです。今回、スタンプラリーとは関係ないですが(レンタルサイクルも別のスタンプになってはいましたが)、尾道に来たらサイクリングでしょ、ということで、自転車を借りて、瀬戸田まで移動したのでした。

尾道で自転車をレンタル

Bは5分くらいの滞在ですが、これは自転車をこいでいて、きれいに橋が見える場所があったので少し休憩しました。島と海と橋と、心安らぐ眺めでした。

この後に渡る因島大橋を眺めながら一息つく

Cは、因島大橋を渡り終えた後に寄った大浜埼灯台です。橋を渡っているときに、橋の上から真っ白な灯台が見えて、これは立ち寄らなければ!と思い、少しルートから外れていたのですが向かいました。実際に行ってみて、かなり良かったです、灯台のある景色好きなので笑

大浜埼灯台。青空のもとで、白さが際立ちます

そして、Dですが、これはお昼ごはんタイムでした。スタンプの候補にもなっていたしまなみロマンでランチ。瀬戸田といえばレモン。瀬戸田レモン丼をいただきましたが、とってもとってもおいしかったです(このあと食べた尾道ラーメンも負けず劣らずの美味)。

しまなみロマンの瀬戸田レモン丼

マイグルのスタンプラリーは、時間に余裕がある設計になっていることが多いので、スタンプの地+αで行程を組むことができます。そして、+αの部分は、事前に行きたいところを調べるというのももちろん良いですが、現地でスポットを見つけるという楽しみ方が個人的にはおすすめです。マイグルのスタンプの地を巡るだけでも楽しいですが、その巡る途中での思わぬ発見で、より思い出に残る旅にすることができると思います。

だいぶ話がそれてしまいましたが、このように行程を可視化することで、旅の出来事を振り返ることができます。1回の旅でも可視化するといろいろと気づきがあるので、出かけたたびにデータを溜めていって、あとでまとめてその溜めたデータを可視化して眺めるととても楽しそうです。いろんな場所でマイグルのキャンペーンが行われるようになって、様々なマイグルを体験した旅の行程を地図にマッピングを作ると日本中が埋め尽くされた可視化ができあがる、そんな日が来るのを楽しみにしています。

明日は、当社取締役 花谷より「マイグル チーム構成の紹介」を公開予定です。


Hiroshi Yamada
Data-Informed 事業本部 / Design & Science Div. 所属
マイグルの事業にはそれほど関わっていませんが、プライベートでユーザとして楽しんでます。これまで体験したマイグルのスタンプラリーで一番良いと感じたのは「大阪環状線パン屋めぐりスタンプラリー with パンヲカタル」です。「尾道ぐるっとスタンプラリー」のように非日常のマイグルも好きですが、パン屋巡りのスタンプラリーは日常に溶け込んでいて長期間にわたって楽しむことができてよかったです。

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