データアーティストのスキル/会社を強くするビッグデータ活用

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”データアーティスト”のスキル

ビッグデータを活用して事業をいかに高度化するか、は戦略スタッフである経営企画部や営業企画部、マーケティング企画部などの事業企画部に求められる役割です。
では、事業企画部に求められるビッグデータのケイパビリティ(能力)とはどのようなものでしょうか。

1. ストラテジストとしてのスキル

2.  データサイエンティストとしてのスキル

3.  データアーティストとしてのスキル

本日はその中でも、事業企画部署に求められる「データアーティスト」のスキルに関して説明します。

データアーティストとは簡単に言ってしまえば「分析をする前に初期仮説を立案し、また分析結果からビジネス的な意味合いの解釈を行う役割」になります。

図1:データアーティストの役割

データサイエンティストのスキルを「答えるべき問いや仮説を与えられた際に、それを定型データ、非定型データ問わず、データが足りている、足りていないを問わず、適切にデータを収集・統合し、そのデータを分析して解を出すスキル」と想定しています。

その際に、「答えるべき問い」や「仮説」を検討する必要があります。
近年のビッグデータ本を見ると、「仮説や因果関係は関係ない。データ分析により相関だけを見ろ」と言う主義者がいる事も確かです。とりあえずデータを”ぶん回して”、何かの結果が発見できる事もあります。ですが、昔から統計学は存在し、データ分析をするツールも古くから存在していながらそこまで開花してこなかったのは、利用する側に問題があった事も事実です。つまり、ビジネスが分からない人がデータ分析を行っても価値のある結果を出す事ができない事が多いのです。

データ分析には目的があり、その目的に沿った仮説立案や、分析結果に対して解釈を行うスキルが必要であり、それをデータアーティストとしてのスキルとおいています。

3つのスキルを踏まえて図のような流れで分析、解釈、戦略立案を実施して行く事になります。

図2:事業企画部署に求められるケイパビリティと役割

少し暴論を書きますと、経営とはセンスです。そして、ツールを使いこなすのはスキルです。スキルはトレーニングなどにより後天的に身につけることができます。ですが、センスは比較的先天的なものになります。ある程度センスが磨かれた方々が事業企画部署に集結している企業であれば、その方々に後から基礎的な分析の”お作法”を学んで頂き、スキルを身につけた方が良い結果が生まれると思います。

そういった意味では、事業企画部署が簡易なツールを手に入れ、多少の分析の”お作法”を学んで活用して行く事の方が、事業的な価値を創出する事に近道ではないかとも考えられます。

 

企画部に求められるデータアーティストの役割に関してより詳細にお知りになりたい場合はこちらをお読み下さい。


会社を強くする ビッグデータ活用入門 基本知識から分析の実践まで

 

連載:ビッグデータ活用入門のエッセンスをご紹介 エントリー一覧

  1. ビッグデータ活用のケイパビリティ
  2. データサイエンティストのスキル
  3. データアーティストのスキル ※本記事※
  4. 企業を取り巻くさまざまなデータ
  5. ビッグデータとは
  6. ギックスの考えるビッグデータとは
  7. 競争力強化にビッグデータを織り込む
  8. 大きなPDS/小さなPD(CA)∞サイクルを回す
  9. ビッグデータ活用が普及するわけ
  10. ビッグデータ活用事例(1/12)流行予測
  11. ビッグデータ活用事例(2/12)価格予測
  12. ビッグデータ活用事例(3/12)情報共有による効率化
  13. ビッグデータ活用事例(4/12)商品開発
  14. ビッグデータ活用事例(5/12)経営管理領域
  15. ビッグデータ活用事例(6/12)インフラストラクチャ領域
  16. ビッグデータ活用事例(7/12)R&D領域
  17. ビッグデータ活用事例(8/12)製造・物流領域
  18. ビッグデータ活用事例(9/12)マーケティング・販売領域(認知系)
  19. ビッグデータ活用事例(10/12)マーケティング・販売領域(初回購買系)
  20. ビッグデータ活用事例(11/12)マーケティング・販売領域(再購買系)
  21. ビッグデータ活用事例(12/12)アフターサービス

 

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