機密情報の入ったPC、外付けハードディスクのデータ消去の方法|分析環境を考える
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本記事は、株式会社ギックスの運営していた分析情報サイト graffe/グラーフ より移設されました(2019/7/1)
目次
PCのフォーマットでは、ハードディスクの情報は完全に消去されない。
古いPC、または外付けハードディスクを処分するとき、適切な処分を行ってますか? フォーマットしているから大丈夫と思っていたら大間違いです。これから、PC、記憶媒体の適切な処分方法について説明します。
PCのフォーマットは”目次”を消しているだけ
PCのOSの操作でハードディスクを初期化するとき、”フォーマット”という手段を使っていると思います。しかし、これだけではハードディスクの情報が消えているわけではありません。また、Windowsの設定画面で”すべてを削除して Windows を再インストールする”を実行した場合も同様に完全にデータは消えていません。
ハードディスクの保存方法は、実際に情報が記録されている場所と、情報の所在を記録する”目次”のような場所に分かれています。そして、通常のフォーマットの処理では、”目次”しか消しません。そのため、実際の情報は残っているため、特殊な技法を使えばデータを抜き出すことができます。そのため、ハードディスクを完全に消去するために、フォーマットとは異なる手段で消去する必要があります。
物理的な破壊
原始的ですが、最も確実な方法と言えると思います。方法は、PCや外付けハードディスクを分解して、中のハードディスクを破壊します。この時、ハードディスクの中の実際の記憶装置である、円盤状の鏡のようなものを確実に破壊する必要があります。また、SSDタイプのハードディスクの場合は、電子回路しかありませんので、細かく砕いてください。
そのほかに物理的に破壊する方法として、強い磁気を当ててデータを消去する専門の機器がありますが、非常に高価な上に、結構、大きなものになります。
専門の消去ツールでデータ消去
フォーマット後のハードディスクにデータが残っている理由は、”目次”しか消していないためです。そのため、専門の消去ツールを使用して、ハードディスク内の実際に情報が記録されている場所に無意味な情報を書き込んで元の情報を消します。このデータ消去ツールには、無償の物から有償の物まで様々ありますが、基本で的な処理方式は同じです。また、ハードディスク全体に対して書き込みを行いますので、1つのハードディスクのデータ消去に数時間掛かります。この時間は、ハードディクスのサイズに比例します。
専門の業者に依頼する手段もあります
このようにハードディクスのデータ消去には、手間も時間も掛かります。そのため、これらの作業を代行してくれる業者も存在します。業者にデータ消去の依頼を行うと、データ消去後にデータ消去の証明書を発行してくれる場合があります。また、大手の中古PC販売会社は、買い取ったPCのデータ消去までしっかりやってくれる場所もあります。
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