Google アナリティクスとは(4) | 基本指標 「コンバージョン」を理解する
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- POSTED : 2015.08.20 09:04
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本記事は、株式会社ギックスの運営していた分析情報サイト graffe/グラーフ より移設されました(2019/7/1)
目次
コンバージョン数とコンバージョン率を併せて理解することが重要
本稿では、Googleが提供しているアクセス解析ツール「Google アナリティクス」における指標である「コンバージョン」について解説を行います。尚、本稿の内容は執筆時点(2015/06/30)のものです。今後、Googleアナリティクスの仕様に変更が加 えられる可能性があることをあらかじめご了承ください。
コンバージョン(CV)
コンバージョンとは、Webサイトに設定した目標が達成されたことを示す指標です。設定された目標とは、商品の購入や資料請求、セミナーの参加申し込みなど、webサイト運営企業の業種やWebサイト運営の目的によって多岐に渡ります。Googleアナリティクス上では、申込み完了ページの表示や資料ダウンロードボタンのクリックをコンバージョンとして計測します。Webサイトは何らかの目的をもって運営されているものなので、コンバージョンは最も重要な指標といえるでしょう。(ページビュー数の増加による広告収入の最大化が目標となるメディアサイト等は例外です。)
コンバージョン率(CVR)
コンバージョンに付随して重要となるのがコンバージョン率です。この指標は「コンバージョン数÷セッション数」という計算で導出されます。この指標を用いることで、コンバージョンまで到達する見込みの高いユーザーを呼び込めているのか、ということを検証できます。例えば、コンバージョンを100件獲得していても、母数のセッションが1,000件である場合と10,000件である場合では効率が全く違います。
自然検索、Web広告、メールマガジンといったチャネル間での比較を行う際には、コンバージョン数ではなくコンバージョン率で比較を行うべきです。コンバージョン数で比較を行ってしまうと、セッション数の多いチャネルが上位に並びやすくなってしまうので、ただ母数が多いだけなのか否かが判別できません。
コンバージョン数とコンバージョン率の双方を確認して判断を行う
もちろんコンバージョン数という実数によって最終的な成果の検証を行うのですが、コンバージョン率も併せて確認することで得られる発見があり、施策立案に繋げることが出来ます。上記の例ですと、チャネル間での比較を行った際にコンバージョン率の高いチャネルを発見できた場合は、そのチャネルからの来訪およびコンバージョンを増加させることができるのかを検討します。具体的な施策としては、「Web広告の出稿を増やす、自然検索からの流入を増やすべくWebサイトにコンテンツを追加する」といった内容のものです。その後、コンバージョン数およびコンバージョン率をもう一度確認することで、実施した施策が成功したかどうかの検証を行うことができ、更なる施策立案の手助けになります。
このようにコンバージョン数のみに注目するのではなく、コンバージョン率も指標として用いることで、より成果を生む判断に繋げることができるでしょう。
【連載記事:Google アナリティクスとは】
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- 基本指標 「コンバージョン」を理解する (本稿)
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