ビッグデータ活用事例(4)商品開発/会社を強くするビッグデータ活用
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- POSTED : 2014.02.03 09:01
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この連載では「会社を強くする ビッグデータ活用入門 -基本知識から分析の実践まで-」で取り上げたビッグデータやアナリティクスの活用事例を抜粋し、ご紹介していきます。
書籍の中では大きく2つの場合で事例を区分しており、まずは4回に渡って「①他社活用」の場合のビッグデータやアナリティクスの活用事例をご紹介します。
①他社活用:他社や外部に向けた情報提供によるサービス提供にビッグデータを用いている事例 第1回〜第4回
②自社活用:自社の競争力強化にビッグデータを用いている事例 第5回〜第12回
利用状況というビッグデータを把握し、商品開発に活用
少し毛色が異なりますがスタンフォード大学の事例を見てみたいと思います。
「オンライン講義にて学生が読んだ掲示板内の全投稿と宿題を正しく終わらせたかを分析」することで、「特定の投稿を読んだ学生が正解に辿り着く可能性を予測し、どの投稿内容が学生の参考になったかを把握」すると言う取り組みです。
学校側としては、優れた人材を輩出するのを目的とした場合に、そのための少しでもよい授業を行って行く事が命題になります。では、よい授業とはどのようなものなのでしょうか。
決して試験で高得点につながる事に寄与した授業だけが素晴らしい授業とは言えないのかもしれませんが、それでもよい授業の1つのKPIとしてとらえてもいいのかもしれません。授業を商品ととらえれば、まさに商品開発に寄与するためのビッグデータ活用とも考えられます。
教育に関わるビジネスにおいてはこのようなデータ活用による商品(授業や教材)の開発は非常に有効だと考えられます。
また、「儲け話のメカニズム」のキードライバーを「カウンセリング」においている塾や資格取得のスクールなどでは違う使い方も考えられます。ビッグデータを用いる事で、受講した授業やテストでの結果から、その生徒は何が得意で、何が苦手かわかります。そして今後生徒がたどり着きたいゴールに鑑みれば、どのような勉強やコースの選択を行えば良いかを統計的なデータに基づき確率論から適切にリコメンドをして行く事が出来るかもしれません。そういった情報を上手くカウンセラーが用いてカウンセリングして行く事で競争力を強化することもできます。
情報提供と言う観点では、顧客や消費者に提供する新たなサービスが事例で多数紹介されていますが、自社の社員(部門)やパートナー企業に情報を提供することにより、競争力を強化するという観点も考えられます。
次回に続く。
ビッグデータに関してより詳細にお知りになりたい場合はこちらを
会社を強くする ビッグデータ活用入門 基本知識から分析の実践まで
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