数字を見るということは、己の中の基準を作るということだ|アナリティクスの考え方
- TAG : graffe | データ分析とデータ活用
- POSTED : 2016.02.16 08:21
f t p h l
本記事は、株式会社ギックスの運営していた分析情報サイト graffe/グラーフ より移設されました(2019/7/1)
何かと比べるのが、分析の基本
本日は、「数字力×EXCELで最強のビジネスマンになる本」でも解説されている、数字を見る基準についてご紹介します。
数字は、気づくために見る
数字を見る際の基本は、そこから何かに気づくということです。世の中には様々なデータがありますが、それらをみていて「あれ?」と思うことが出来れば、あなたは数字をしっかりと見ることができています。
具体的には、まず「そうなるハズ」という基準が頭の中にあり、それと比べたときに実データが「違う状況」になっている、ということに「気づく」わけですね。
この基準をつくる、という行為は、時間と努力が必要です。
データを、日々、見続けよう
基準作りのコツは、日々、データを見続けることです。そうすることで、何らかの期間単位で動きがある(周期性がある)、もしくは、何かが上がるとそれにつれて上がるor下がる(相関)などのルールを見つけることができるハズです。
このルールが「そうなるハズ」という基準です。例えば・・・
- 週末は売上が下がる(月曜になると上がる)
- 気温が上がるとアイスが売れる
- 受験シーズンはキットカットが売れる
などが思いつきますね。こういう基準があれば、
- 週末なのに売上が下がらない
- 気温が上がったがアイスが売れていない
- 受験シーズンでもないのにキットカットが大幅に売上げを増している
というような「基準と違う状況」に対して、違和感を感じることができるようになります。
基準作りの練習として「比較」にトライしよう
ただ、このような基準作りには時間(と経験)が必要です。
そういう基準ができあがるまでは、大きく2つのやり方で「違和感」を感じられるようにしておくことをお勧めします。
- 別の期間のデータと比べる(ex.先月の売上と今月の売上を比較する)
- 同じ期間の別のデータと比べる(ex.A商品とB商品の今月の売上を比較する)
このどちらかのやり方を行えば、自分の中に基準が無い状態でも気づきを得られるはずです。
ギックスの書籍が発売されました
この書籍では、分析の前にどういうことを考えるべきかについて解説を行っています。本稿に記載に「気づく」ための手法についても詳細に解説されていますので、是非、ご一読ください。
数字力×EXCELで最強のビジネスマンになる本
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