大切なのは“項目”と“前提”:分析とビジネスケース作成の深イイ関係(3)

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あなた自身のビジネスケース立案できましたか?

最も簡単なビジネスケースで中学生でもわかる内容で話をすれば、
「いついくらお金が入ってきて、いついくらお金が出ていくのか」であり、
それが自分の意志で決められるものであれば、
「いついくらお金を入手して、いついくらお金を支払うのか」になります。
 
冒頭の中学生であれば、入金の手段はお小遣い位かも知れません。
高校生であれば、お小遣いとアルバイトがあるかもしれません。
大人の皆さんであれば、、もうわかりますね。給料のほかに、株式投資収益や不動産賃貸(家賃)収入、副業収入など様々な入金先がありますよね。それら考えられる入金手段項目をちゃんと洗い出して書いておくことが大切です。
支払う項目も、家賃や飲食費、子供ができれば教育費、医療費など考えられる5年先までの発生しそうな項目をちゃんとあげられましたか?
 

項目をきちんと洗い出してあることがケース作りの一歩目

すでにお伝えしてある通り、項目がしっかり洗い出すということが、まずは非常に重要な行為になります。優れたビジネスケースというのは想定外という事態が起きることの無いように、起こり得る未来を予想し、それがちゃんと組み込まれているということに他なりません。
例えば、支払項目であれば、毎月必ずかかるもの(家賃や光熱費など)と自分で多少コントロールできるもの(飲食費、交際費など)に分けて考えたときに、イレギュラーに発生する事故や怪我への対処費用や突然の友人の結婚の御祝儀費用などがちゃんと盛り込まれていれば、あなたの家計はちょっとやそっとの外的要因ではビクともしないはずです。(大震災や戦争などの大きな変動は備えることが難しいので、無理に盛り込む必要はないと思いますが、、)当然、収入と支出が合わなければ、カードや銀行からの借入貸出という話にもなるので、その場合でも対応できるよう項目だけは作っておくことをお勧めします。
 

それぞれの項目に前提をおいてあることがケース作りの二歩目

項目が洗い出せたら、各項目に前提や仮説をくみ上げていきます。例えば、3年後の春に引っ越すので家賃はXX万円になって引っ越し費用がXX万円かかるはずなど、自分自身の行動予定やこうありたいという理想を基に、それぞれの数字を変化させて、収支をバランスさせてみて下さい。
その際に、変わらない、変えられないものは仕方ないとして、それ以外の項目でどうバランスさせるかが仮説と意志によるものとなります。
 
自分自身の家計の5年計画であれば、外部からの突然の変化や競争相手の出現などを考える必要はほとんどありません。また、同じ会社に居続けるのであれば、給与の伸びも想像しやすいですし、無理して高級マンションに移ったりしなければ支出の伸びも想像の範疇になると思います。
自分の家計計画が立案できるだけでは、ビジネスケースの真髄である“ビジネスの未来予想図”とはまだ言えませんね。次回は洗い出した“項目”と“前提”を元に、事業部や会社経営などの場合にどのような手法を使って、だれも知ることの無い将来予測をロジックベースで構築していくのかをお話ししたいと思います。

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