サーバとは:サービスを提供するという「役割」を示す|データ分析用語を解説

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本記事は、株式会社ギックスの運営していた分析情報サイト graffe/グラーフ より移設されました(2019/7/1)

「サーバ」って大きなパソコン?いえいえ違います。

「あの書類、サーバにアップしておいたから」「サーバが見つかりませんでした」こんな感じで「サーバ」という言葉をお使いのみなさんは多いと思います。でもちょっと待ってください。「サーバ」とは何でしょうか?みなさんが会社でお使いになっているノートPCと何が違うのでしょうか?それとも大きなコンピュータをサーバと呼ぶのでしょうか?

サーバとは「サービスを行うもの」

サーバとは「役割」の名前です。サーバの対義語は「クライアント」です。
すなわち「クライアント(お客さん)に対して”サービス”を提供する役割」が「サーバ」なのです。みなさんがお使いのノートPCはサーバではありません(ほとんどの場合)。昼間会社にいるときにはノートPCも共有ファイルサーバも社内のネットワークに繋がっていると思います。ここで帰宅時にノートPCの電源を落としたとしましょう。オフィスの中でだれか困る人がいるでしょうか?たぶんいないと思います。これに対してファイルサーバはどうでしょうか?電源を落とした瞬間、共有ファイルが見えなくなって困る人がいるでしょう。個人が使うノートPCは周りに対して「サービス」を提供していないので、誰も困らないのです。つまりノートPCは「サーバ」ではないわけです。「ファイルを多くの人に共有してもらう」という「サービス」を周りに対して提供する「役割」を果たしているからこそ「共有ファイルサーバ」と呼ばれているそのコンピュータは「サーバ」を名乗る資格があるのです。
インターネット上のサーバを例に挙げます。みなさんがブラウザでyahooにアクセスしたとしましょう。ブラウザにはyahooの画面が表示されるはずです。この場合、yahooのサーバは、みなさんに「画面をお届けするサービス」を提供しているのです。その役割を担っているコンピュータを我々は「yahooのサーバ」と呼んでいるのです。

サーバはどのように振舞っているのか?

具体的にコンピュータがサーバとして振舞うということは、どういうことでしょうか?実は「サーバは待ち続けている」のです。マクドナルドを例に挙げましょう。マクドナルドではお客さんが来る事を期待してカウンターで店員さんが待ち続けていますよね?そして、お客さんが来た段階でスマイルとともにハンバーガーを出すというサービスを提供してくれます。上記のyahooサーバも同じでクライアントがインターネットから画面を要求してくるまでひたすら待ち続け、要求があった段階で画面を提供しているのです。サーバの内部ではこのように「ひたすら待ち続ける」プログラムが常時作動しています。このプログラムを「デーモン」または「サービス」という言い方をします。
注.厳密にはデーモンを持たないサーバも存在しますが本記事では説明を割愛いたします。

ちなみにスマホは「クライアント」です。

本日は「サーバ」という言葉について説明しました。みなさんがパソコンやスマホを使っている時、ご自分がインターネットからどんなサービスを受けているのかを想像してみていただければと思います。ちなみにその時、みなさんのパソコンやスマホは「クライアント」になっているのです。
データ分析用語:索引

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