手軽に利用できるビッグデータ分析ツール
ここまで7回にわたってギックスのビッグデータ分析体系の中の分析プロセスについて説明しました。本日は分析体系の中の「ギックスで利用するビッグデータ分析ツール」の紹介に進みます。ビックデータ分析体系の中では以下の赤枠の部分に相当します。
ギックスで使っている分析ツールには共通点があります。「手軽に利用できる」ということです。
手軽に利用できるツール選択の基準としては、
- 安価ですぐに利用できる
- サクサク動く
- プログラミングが必要ない
という条件の中で複数の条件を兼ね備えていることとしています。
我々のビックデータ分析体系は、ビッグデータ分析体系①でもお話した通り、企画・マーケ部門の皆様に利用していただきたいものです。
導入に十分な時間をかけ、プログラミング言語を駆使し、バッチ処理を頻繁に利用する。これらは、大がかりなシステムでは当たり前のことだと思います。
しかしこのようなシステムは、企画・マーケ部門での利用には適しません。利用のハードルが低く、簡易で、レスポンスが早いことが必須条件になります。ですので「安価ですぐ利用できる」「プログラミングが必要ない」「サクサク動く」。この条件を満たしているものが、企画・マーケ部門のビッグデータ分析に適したツールになります。
幸いにも、テクノロジーの進歩により、これらの選択基準を満たすツールが近年いくつも世に出回っています。しかしそれらのツールは玉石混淆です。
我々の中でも試行錯誤しながら様々なツールを利用しています。
我々が利用しているツールの中で、継続的に利用しているもの、すなわち我々が実際に使ってみて利用価値があると評価したものを紹介していきたいと思います。「ギックスのビッグデータ分析体系」の連載が終わったあと、「ビッグデータ分析ツール紹介」という連載を次々週より始めます。その新たな連載でどのように、それらのツールの使い方の詳細を説明し、如何にビッグデータを分析できるかを紹介していくこととします。
本日は、次々週以降の「ビッグデータ分析ツール紹介」に先立ち、各ツールの概要を頭出しとしてまとめておきます。
- PC上で数千万件データを手軽に扱える時代がやってきた
- CRISP-DMをマーケティング領域へ適用させる
- ビジネスへのインパクトを「常に」念頭に置こう
- 2次属性を理解しよう
- クロス集計で「セグメント間の違い」を見出せ
- もう一歩踏み込みたい方は「モデリング」を学ぼう
- 大規模投資の前のトライ&エラーが重要
- Quick Startのための分析ツールとは(今回)
- Quick Startのための分析インフラとは